協働の森づくり(企業の森づくり)

地球環境問題への関心が高まり、水源涵養、生物多様性の保持、CO2の吸収など、森林の果たす役割が一層重要になっています。しかし、農山村地域では、木材価格の低迷、人口の減少や高齢化などにより、森林の維持管理が困難になり、荒廃が進んでいます。
一方、企業は、社会貢献活動として環境問題に取り組み、企業のイメージアップをめざすところも少なくありません。また、環境関連団体や都市住民などの中にも、里山の保全などへの関心が高まっています。
Photo:宮代地区

「協働の森づくり」は、外部の力(企業・団体など)を必要とする集落と、社会貢献活動を希望する企業・団体などをマッチングさせ、協働による里山管理や相互の交流を進め、地域環境の保全や集落活性化を進めようとするものです。
平成20年度は、油井生産森林組合、三菱電機(株)、丹波県民局、篠山市によって「油井鎮守の森を守る会」が発足し、「子どもたちが楽しめる森づくり」をめざして、年間5〜6回の間伐作業などが行われています。
Photo:油井地区の話し合い

平成21年度は、下記の4地区で協働の森づくりが始まりました。
※( )は企業・団体名、森づくり作業日を示す。
 ○宮代地区((株)阪急阪神交通社ホールディングス、10/17)
 ○大名草地区(三菱重工業(株)、10/31)
 ○遠阪地区(アサヒビール(株)、11/14)
 ○曽地中地区(NPOエコラ倶楽部、11/14〜15)

丹波の森研究所は、平成20年度、「協働の森づくりガイドライン」(兵庫県丹波県民局、財団法人兵庫丹波の森協会)の策定に参加し、支援を行いました。
今後、企業・団体を加えた”新しい形の地域づくり”を支援するとともに、”新たな協働の森”が生まれることを期待します。

Photo:油井地区での作業