過去の講義録 高校でのデザイン講義

「僕の意見を鵜呑みにしないように。
アイデアに正しい、間違いなどないから。」という前置きを。

何を、誰に、どう届けたいか?と思い悩む事。

デザインはまさに、そういった「サプライズ」なのだというのが持論ですが、加えて自分が何に興味をもち、何を提案したいかを分析することは「自分探し」でもあります。
「提案」することは「自分はこんな人です」と紹介することとも似ています。
自分の売り込みであり、オンリーワンの証明なんです。

良い企画とはなにか。
同じ課題を40人で一斉に考えた時、そりゃあ企画内容が被ることはままある。でも、それはまだ表面的な事に過ぎない。
だれに届けたいか?
性別、年齢、出身、体格…
何を届けたいか?
健康、安心、驚き、便利…
色は?形は?どこに置く?

それらを細かく考えることで、差が生まれてくる。

考えるプロセスで、その人らしい企画に育っていく。