ブナが育む森…「久斗山創造の森ふれあいまつり」(新温泉町久斗山)

6月最初の日曜となった6月6日(よく見るとゾロ目ですね)、新温泉町久斗山集落におじゃましました。
今回のお目当てはブナの植樹を通じて都市部との交流を深める「創造の森ふれあいまつり」です。
去年は新型インフルエンザのためやむなく中止(%涙%)でしたが、今年は天気にも恵まれ、盛大に行われました。
丸太切り競争をはじめ、様々なアトラクションで盛り上がりました。
「(ギコギコ)しんど〜」(%涙%)(%涙%)
「頑張れ、もう少し!!」

そのほか、お楽しみプログラムとして菓子取りゲーム、パン食い競争が行われましたが、印象的だったのは子どもたちが元気!!なこと!

まさに、明日の久斗山を支える若い力です。

大人の皆さんも負けていません。

これは伝統芸能「傘踊り」。
ブログ子も初めて拝見しました。
しゃんしゃんという傘の鈴の音と、音楽に合わせて時に勢いよく、時に静かに回される色鮮やかな傘の動きが大変印象的で、観客の皆さんの喝采を浴びていました。

で、ここからは今日のもう一方の主役、ブナとブナ林に登場いただきましょう。

久斗山の標高は200メートル以下ですが、日本海側で積雪地帯であった影響もあり、ブナの自生地帯となっています。
久斗山集落と交流を続けておられる「ブナを植える会」では、平成3年の台風災害を契機として集落内の「創造の森」周辺でブナの植林活動を続けられています。
この日もイベントが始まる前から枝打ちなどの保全活動のため、メンバーさんが植樹地域に入られていました。
ちなみに、写真の木のプレートには「平成3年」とありますので、もうすぐ二十歳ということになります。
でも、まだまだ細いです。
大木になるまでにはまだまだですね。

地元の方にブナ林を案内していただきましたが、発見がいっぱい。

「これはユキグニミツバツツジです。西日本ではコバノミツバツツジが多いですが、積雪があるのでこの辺ではユキグニミツバツツジが自生しています」
「ここはタヌキのトイレです。ほら、雑食性なので排泄物にカキの種も、小動物の毛も混じっています。タヌキのトイレは何匹かが縄張りの境界の目印として共有しているんですよ」

写真は山道沿いに生えていたギンリョウソウです。
ろう細工のキセルみたいですが、れっきとした植物。(%とんかち%)
う〜ん、不思議です。
 
「すこしの事にも先達はあらまほしきことなり」とは徒然草のことばですが、まさにそのことを実感した一日でした。