最近 変わったこと

N様へ

 最近変わったのは、「スリーA」という言葉を迂闊に使うと法律違反になるので、私の方ではゲームの名称を変えています。ゲームの進め方も進歩・深化させて、認知症だけでない、すべての方面に役立つように成長させています。精神病院でも、自閉症の子供さんでも、生きる気力を失ったひとでも、健常者でも、みんなに役立つことを知って、「みんなの認知症予防ゲーム」と言うように変えたのです。それらの変化はみんなの知恵の結集でもあります。

創始者は認知症のレベル揃えをした教室をおこなうように推奨されましたが、私のような無資格者は、一次予防専門で、老人会や、サロンで教室を行っています。すると多くの健常者に交じって、発症した若年認知症や、高齢の認知症の人も参加してくださいます。いわば教室での混合処遇というような実態なんですね。

その場合には漫然とゲームをやっていては、双方のどちらかに不満を持たせてしまうのです。その場合は、レベルの如何にかかわらず、全員に同時に楽しくなってもらう、特殊な技法が必要になります。これは現実問題として、かなり難しいのですね。
私は経験からそれを逆手にとって、全員が同時に楽しくなれるゲームの進行方法を、独自に編み出したのです。

つまり最近変わったのは、名前だけでなく、ゲームの進行方法を、独自に編み出したことと考えているのです。誰から習ったものでもなく、私の前半生の人生経験を凝縮させて、応用しているのですから。現在のゲームリーダー養成講座では、その技法を一生懸命、お伝えしています。
人生ホントに、無駄なことは無いのですね。苦しかった若い時の体験のおかげで、「みんな」に喜んでもらえるゲームの進行方法を、多くの希望者に伝達できる。いわば、災い転じて福となす・・・ですね。
晩年に至って、世の中の役に、少しでも立てるのは、有り難いことと思っています。