年金友の会山城ボストサークル 「認知症予防教室」

郵便局の年金友の会、連続5回サークル」の3回目、八幡市会場に2月14日、一般市民として参加しました。

“ポストサークル”のチラシには
教室の要旨
 ① 認知症とは本人も家族も孤独でつらい病気
 ② 「ちょっとおかしい」そのまま放置していたら…
 ③ 「予防」の意味について

ご近所に笑いの溢れる素敵な楽しい人生を送りましょう
「認知症予防」って??
認知症になって頭の働きが弱ってくると、日常生活が自立的に行えなくなって困る…、という話は誰でも知ってのとおりです。認知症は、なりたくてなるのではない、これも誰もが知っています。ではどうしたらよいのか。それが「予防」です。
楽しい思い、優しい言葉かけと配慮、認められ褒められることが最高の良薬です。今回の予防教室では、“楽しいゲーム”を次々と行うプログラムで、たびたび皆が思わず声を上げて、どっと笑うような場面が一杯工夫されています。そのため教室はとても楽しく、頭がいきいきとしてきます。
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と書いてありました。

八幡市の会場は、市役所の傍の八幡市文化ホールの会議室。参加者は、20名。雨模様の中、集まってくださいました。
まず、高林理事長の講演は、自分の体験談、認知症予防運動に入ったいきさつやスリーA方式の認知症予防の効果などを話しました。

健常者が加齢とともに脳の働きが衰えてきて物忘れがきつくなり、放っておくと認知症になる低下段階、認知症になった段階を線グラフでホワイトボードに。健常者は横にまっすぐ赤色、だんだん物忘れが〜は赤色にグレイが入り下降線、黒になったら発症状態。しかし発症しても人間おしまいではない、最後まで人間性は失ってないとお母さまの最後の言葉を添えて説明されて、とても判りやすかったです。

 最後の言葉というのは、嚥下性肺炎で苦しい中、たんが切れたその瞬間に「あ〜楽になりました」でした。それまでのお母さまは、言葉を忘れてしまわれて、何か言いたそうにされるが言葉にならない状態が続いていたそうです。それがその言葉で、周囲で見守っている家族たちとの意思が通じて、人間らしく通じ合えたと、通じ合えることが大切です、とくくられました。

発症した方9人を対象とするスリーAの合宿教室では、お天気がよければ散歩に出て、緑を眺め、川を覗き、道沿いの花を愛でる、歩きながらおしゃべりで記憶の引戻しや感性を回復することを重要視されていた。室内では、趣味の色々を多用されて、自宅に戻ってから本人に合った趣味を続けられるようにとされていました。

 認知症とは、何々しながらが出来ない、一つのことしか出来なくなる、思い込んだら、空のコップであることも見えずに、飲もうとする、それを周りの人が冷たい視線でみると、うろたえてしまう、どんどんボケてしまう。

 講演の最後は、認知症患者の尊厳を守るとは・・・本人・家族の究極の願いは、本人の希望をかなえられること、頭がしっかりなりたい、治してほしいと願いがかなえられることが、尊厳を守るということ。優しくしてほしい、一人暮らしでも良い、貧乏でも良い、頭が治りたいと本人の願いです。
ぼけたら人間お終い!と言われた時代が長かったが、予防、食い止め、進行を遅らせる時代がきました。

ゲームは、椅子だけの輪になって始めます。主催者の郵便局の方々もゲームの輪の中に入ってくださいました。

時間の制約が有るので、1〜10、1・2・3〜、グーパー体操、グチョキパー、かたつむり、二拍子、三拍子のリズム運動、最後にじゃんけんゲームでした。じゃんけんゲームの優勝者のインタビューでは、リボンの数が100本、一本一万円としたら、100万円、もしお金がポンと入ってきたら何に使いますか?に「一人で美味しいものを食べに行きます!」でした。
 アンケートを書いていただき、お開きになりました。
 閉会後、多くの方々の関心が続き理事長は質問攻めにあっていました。

 認知症予防ネットの目標は「ポストの数ほど予防教室を!」ですので、このポストサークル企画は、不思議なご縁を感じ、これが波及して、全国各地で広まれば・・・この目標に少しでも近づけるのではないかと考えながら帰宅しました。

(運営委員・福井恵子)