あかるく あたまをつかって あきらめない


スリーAとは 
あかるく あたまをつかって あきらめない

発病の前後で

静岡にスリーAが誕生した当時の教室(平成4年〜)は、既に発病した方たち9人定員の合宿3ヶ月で、見事に明るくイキイキとなられ、在宅生活に戻っていかれる様子が、『ボケからのカムバック』(増田末知子著)に書かれました。
平成6年4月の発行です。

合宿型の次には、発病前のグレーゾーンランクでの、定員13人、週1回、20回クールの予防教室が行われました。ここでの成果は、後年の私たち自身の教室運営体験からも明らかですし、第三者による調査研究報告書(UFJ総合研究所)では、20回の教室終了時に、MMSテストが平均で、2.76のアップと発表されています。
この数字は、条件によっては平均4点以上アップの可能性を秘めています。
スリーA方式の認知症予防の長所は、それだけには留まりません。

優しさのシャワーが基本

私たち認知症予防ネットが実施した20回の予防教室には、施設職員が交代で研習に来ておられました。
その研習生が、
「ここでは刺々しい物言いをするお年よりが、 一人もおられませんね」
と、感心されたのです。
スリーAでは「優しさをシャワーのように」とか「優しさのシャワー」とか、「優しさ」の方法を口が酸っぱくなるほど教えられます。惜しみないやさしさを、シャワーのように浴びた人は、ご自身が隣人に優しくかかわるように変わられるのです。グレーゾーンの方だけではありません。教室に携わる職員も、優しさがホンモノになっていきます。
(優しさのシャワー詳細については「ジャンル・優しさのシャワーとは」をご覧ください)

特定高齢者にも

特定高齢者の制度が始まってから、八幡市や城陽市のスリーA方式の予防教室では、少し体が弱ってきた特定高齢者の方たち(脳機能は正常)を、認知症予防教室にお迎えするように方針がかわりました。
近所付き合いに不慣れで、硬い表情の男性が教室に参加されます。
いわば不信感を持って参加されるのですが、スリーA特有の楽しい脳活性化ゲームで、思わず笑ってしまい、優しさのシャワーを浴びるうちに、むつかしいお顔だった方が、教室の仲間たちに対して、優しくなっていかれるのです。別人のように温かな人に変わっていかれる…。
20回の教室が終わった時にその方は、スリーA教室の良さを完全に理解しておられ、スリーA教室の拡大を願うようになっておられました。

このように脳機能に衰えの無い方までもが優しい人柄に変わって行くという実例は、離れた地域の教室でも、同様に見られました。その方たちが後日、自発的に市役所に、スリーAの良さと、認知症予防の必要性を訴えに行かれたのですから、私たちはスリーAの影響力にあらためて感動させられました。

軽費老人ホームでも

軽費老人ホームは、本来は日常生活が自立した方たちの生活の場ですが、加齢に伴って認知症を発症したり、また、軽度の認知症を発症している方が、新規に入居されることもあります。そうなると共同生活で他の方から不満が出てきます。

例えばパンツタイプの紙おむつ(いわゆるリハパン)を、洗濯機で洗うという椿事がおきます。

紙おむつは洗濯槽の中で目もあてられない状況になります。手に負えなくて困惑している当人を見つけた人は、容赦ない厳しい言葉を浴びせます。

 入居者の不満が高くなってきた時期に、スリーAのゲームが取り入れられました。

 健康な方も認知症の方も少し体の不自由な方も楽しいゲームを一緒にする、笑いあううちに、おたがいに仲間意識がうまれ、お風呂に誘う、食事に誘う、みずから庭の草ひきを始めるなど、ホームの生活に活気がでてきて、協調しあうあかるい雰囲気にかわっていったのです。

ランクを問わず有効

こういう実例を見聞きしますと、スリーA予防教室の“脳活性化予防ゲーム”と“優しさのシャワー”が、ランクを問わず全ての人に有効だと言わざるを得ません。

認知症の一次予防にも役立つのではないでしょうか。
スリーA方式の認知症予防の方法は、優しさで癒し、楽しいゲームで脳を活性化し、笑いの効用とリズム感の回復と、ゲームの中での自然な運動とで、心と頭と体がイキイキしてくる、その積みかさねで認知症からの引き戻し、悪化の予防、発病の先送りが実現します。

いつか好機に恵まれて、科学的なエビデンスも明らかにされるに違いない、そのように思います。

教室がなくても

スリーAの予防教室が通える範囲にない場合、外出ができない場合、教室でなくても在宅でスリーA精神のかかわりかたを応用して、すばらしい成果を上げた方がおられます。
左のメニューの中の「在宅での引き戻し記録」をご覧ください。

教室を増やそう

スリーAの認知症予防教室は、出かけていって他人とふれあうことで、高い成果を得る事が出来ます。
在宅でも良い。しかし教室に出かけることが良い。これは矛盾ではなく、真理です。

発病した方にも、グレーゾーンのランクの方にも、健常者にも、誰にも、在宅のままでさえも良い影響力があることを、知っていただきたい、教室を増やしたい、その一念で運動をしています。 (高林実結樹)