コーチをさせてもらう事、本当にありがたいと思います。

子供達の葛藤、悩み、喜びの瞬間やその場に立ち会える事が自分の財産となっていきます。目の前の子供達の悩み、喜びが次の子供達への材料となっていきます。何も出来ない、何も知らない自分がこうして何かを伝えられるようになったのは、やっぱり子供達のおかげなんだと気付かされます。

だからこそ焦らずに、目の前の子供達を『今』変えようと躍起立つのはやめようと思います。今分からない子でもいい。いつか伝わるように・・・そういう願いと心の余裕を持ってコーチしていければいいな、って思う一日となりました。

今日は加美スクールからの開始。元気いっぱいに全員が参加をしてくれました!!こちらも元気をもらえます。イキイキとボールを追いかける姿はとても力をもらえます。この雰囲気を途切れさせないように、でもどんどん良くなっていくように、と思いながら関わっていこうと思います。

前回は低学年の二人には少し耳の痛い話をしました。

ですが、こうして今回も元気に参加してくれるって事はやっぱりサッカーが好きなんだろうな〜って思います。二人には最初に少しだけ確認をしました。

『前回言った事覚えてる?』と。

みんなも用紙の管理をしっかりと覚えてくれていました。鉛筆を返す事も。

当たり前なんじゃない!

『やれば出来るよね?ありがとう!!』

そう言葉を掛けました。注意する大人に多いのは、出来ない事ばかり指摘するのに、出来る事は当たり前って扱いをする事。そうではなく、注意をするならば、出来た時の認める言葉は絶対に必要であると思います。

今日は前回に比べて、『話す』機会、回数、人数が多かったと思います。

自分からやろうとするのが伝わってきました。

2年生の凛玖くんからは『コーチに認められよう』とする行動、言動がハッキリと伝わってきます。気持ちは分かります!前回話した事が彼にとっては『怒られた』ようになってからでしょう・・・。次回は、次は怒られないように・・・って思考になるとどうしても『コーチの正解』を探そうとする。こういう子供の気持ちも本当によく分かります。

でも、これは正解の行動ではありません。自分のやりたい事ではなく『こうしたほうがいいかな・・・』って探っている今は残念ながら何一つ彼のものにはならないのです。そして、周りの高学年くん達もそろそろこの事に気付いている空気をヒシヒシ感じているので『お兄ちゃん』になってくれるのをジっと待っています。

今の段階では、凛玖くんの行動は誰にも迷惑を掛けていません。単純に自分のものになっていかないという残念な結果だけ。それを何となく分かってきている4,5年生がそれに気付いてどういった声を掛けられるか?に成長の姿を探っている所です。凛玖くんなりに一生懸命がんばろうとしているのが分かるけど、がんばり方、向かう方向が違うって事に誰が?いつ?言えるか?ですね!コーチの言葉で変えると、これからもず〜〜っと大人の目を気にする子供になるから嫌なんです。それをもう増やしたくない訳です。

5年生は本当に成長しています!

教え方、考え方、行動の仕方。全てが成長しているからこそ、今度は『伝える側』になってほしいのです。何度も言ってるのですが、『人に伝えられてこそ分かったと言える形』なのです。自分で分かったつもりでも、伝えられないものでは価値はない。

自分はこのスクール内での『集団』になる意味を考えてもらおうとしています。みんながいるってどういう意味?どんな利点があるの?って事を。

だから遠まわしに5年生を使います。

『教えてほしそうだよ』

とか。すると、動いてくれます!丁寧に、優しく伝えられます。

だからこそ、

『自分から』

それをやってほしいのです!出来ますよ!!どうか5年生にはその勇気を出してほしいな、と思いますね!分からない2,3年生も、何となく分かってきた4,5年生も、みんなもう一歩越えられるチャンスが常にあるという事を理解しましょう!

子供達の成長のタイミングは全く違います!

だから楽しい♪毎回楽しみがある。

今日変わる子だっているから!!

一緒にやっていると、言葉に変化が出てきています。

『もうちょっと受ける感じやな〜。。。』なんて改善に対して具体的な、明確な言葉がこれまではあまり出てきませんでした。少年団などの練習中でもそういう言葉って出ているでしょうか?具体的で、明確で、誰にでも分かるような、イメージを言葉にしたような言葉って練習の中で出ているでしょうか?

あんまりないと思います。与えられた事を必死にこなそうとする機会が多いと自分自身の言葉を見失うものです。

自分だけのやり方、考え方、言い方。ずっとずっとこれからも大切にしてください!!