気付かせてくれる機会!練習試合!!

今日は練習試合を吉川運動公園で全学年が揃って行いました!!

志染さんと兵庫FCさんとのゲームでしばらくテスト休みなどで試合感覚がなくなってきている所をまた戻せるようにしたいと思っていました。今中代表と2人で帯同し、みんなの今日の成果が残るようにまた一日一緒にがんばりました!!

今日の試合は変則で全員が試合経験をする為に最初が2年生メイン、次に3年生、最後が1年生という流れでやるようにしました。各自の成果はもちろんですが、チームとして練習をがんばってやっている所が出ればいいし、出なくても意識だけでもしてもらえたらいいな、と思いました。天気も心配でしたが、どうにか最後までもってくれたので良かったと思います!

まずは全体ミーティングで最初のゲームに出る選手を決めました。なかなか時間が掛かる今のみんなですが、やっぱりそれだけ普段のこだわりがないからです。普段こだわっていないからこうした試合の時『だけ』で決めようとするからまとまらないのです。普段からの意識を優先したり、普段からもっともっと本気になって意見を言い合えるようになれば必然的に決まってくるはずなので、やっぱり毎日の質を高めるしかないですね!

今日はまずは志染さんと2年生メインチームが行ないました!!

粘り強さをどれだけ出せるか?という所でした。うちが今やっているトレーニングがそういう所だし、試合形式の中でどれだけ各自ががんばれるか?を見たかったのです。序盤から相手の言葉を聞いていれば何を狙っているか?しようとしているか?がすぐに分かるのですが、試合というものにまた入り込んでしまった中盤、特にボランチというポジションは一番冷静にチームを分析出来ないといけないのですが完全に入り込んでしまったので相手のやりたい事を消す発想もなく、ひたすら『後追いの守備』をしていました。途中から選手を変えて何をやるべきか?の所を確認した上で理解をすると落ち着きも出てきました。

1年生も数名入ったのですが、それぞれの持ち味が出せていたし、良いチャレンジをする姿勢が見えました。1年生は今のうちにどんどんチャレンジをして武器を作る、磨く作業をしてほしいと思います。なるべくポジションは固定しないようにして、もっと色々なポジションからサッカーを観る、考えるようにしてほしいと思います。

後半は相手もBチームになって少し余裕が出てきた中で体をぶつけて奪うとか、奪い切るシーンも増えた事、前向きにやり続けてくれた所は成果だったと思います。

次は3年生メインチームが兵庫FCさんとのゲームを行ないました!!

兵庫さんは非常に一人一人が賢くて上手いという印象でした。実際にそういう場面が多く、でも逆に言うとうちが練習でやってきたものを出すには本当に良い相手でした。個々の能力が高く、『ボールを隠す』のが本当にうまかったので、そういう相手に『プレッシャーを与える』という事がなかなかうまく出来なかった選手が多かったですね。またチームとしてまとまりはあったものの、『チーム全体での狙いがない』事で、相手は斜めのパスをうまく入れてきました。

ハーフタイムにはそういう話もして、チームがいくらまとまっても『どういう事をやるのか?』という点でまとまらないとチームとして機能しない事を伝え、どういう守備にするのか?を整理してもらいました。後半はそれをやろうとがんばってくれたものの、相手はさらに巧者ぶりを発揮し、さらに違った発想を入れてきた事でみんなは完全に試合の流れを掴まれたという感覚を理解してくれたと思います。

こういう経験も肌で実際に感じてくれないと分からない事だし、ここで分かってくれた事が3年生チームの成果だったと思います!

最後は1年生メインチームでした!!

1年生も昨日は紅白戦で3年生チームに入ったりちょっとずつですが、確実にタフになってきています。大きなコートの距離感にも慣れてきて各自が自分の武器を出せるようになってきています。6月からはルーキーリーグも始まるので、今日は後半には2年生の早生まれメンバー(ルーキーリーグに出場出来るメンバー)を入れてやってもらいました。まだ誰かに期待している部分が強い所は当然ありますが、そういう中でも自分ががんばらないと!という所も出てきました。練習でやっている1対1などの事は残念ながら頭にはないようなプレーが多く、結局『試合に入り込んでいる状態』でした。

ここは経験を重ねていくしか方法はないし、練習と繰り返しやっていく中で気付く早さが変わってくると思います。練習の時に言われている事がどういう場面の事なのか?という事が分かってくれればいいな、と思います!

今日の試合の中で、がんばってきたはずの1対1で全然うまく出来なかったり、相手のほうが上手だったという経験をしてもらえたのは非常に大きい事です。

これで今後の練習にも絶対に影響があるはずです。自分が身を持って経験した事って言うのは忘れないものです。この経験から練習への取り組む姿勢に変化が出てくれば一番理想の形だと思います。良い相手がいてこそ成長は早まっていくし、後は各自の、本人の考え方次第です。成長の遅い子というのは考え方が常にネガティブで、すぐに落ち込む子。失敗を経て成長していく事を周りの大人が伝えられずに、成功する事、失敗させない事を優先させると子供は見事に成長しません。大人はさらに期待をするので怒るという形になっていくだけ・・・。本当に悪循環です。

だからそのサイクルを変えるには大人が変化しなければなりません。失敗をさせる余裕を持たない大人の元ではチャレンジする子供は生まれないという事。失敗させずにチャレンジもさせる・・・なんて都合の良い話はありません。大人の見守り方で子供は変わるのです。今日も多くの保護者が試合を観戦してくださったと思いますが、どうか結果ではなく本人が『何を得た?何をやろうとした?』という過程の話をしてあげてください。

良い交流試合だったと思うし、また各自が経験を忘れずに繋げてもらえるように火曜日のトレーニングも楽しみにがんばりたいと思います!