昨日も練習では声を掛けました・・・
『失敗してもいいからやろうとしなきゃ!!』と。最近、自分はコーチをしながらよくこの声を掛けます。スクールで小学生にも言います。小学生によくある口癖が、『無理やわ。』『もうあかん。』です(%ショボ男%) 何故やる前から決め付けるのでしょうか?そう思っていました。でも、最近になってやっと分かったのです。自分や周りの大人が成功を待つ余裕が心にないから判断してしまうのだろうと。最初から子供はそういう言葉を口にはしないと思う。きっとどこかで、何かで『君にはまだ無理だよ・・』と言ってしまった大人がいるのではないかと思う。自分も中学3年間を指導する中で限られた時間ではあるので、どうしてもその時間の中で・・・と気持ちが焦る部分がかなり強かった。でも考えれば、中学で完成させる必要なんて全くないのです。むしろ先の人生でまだいろいろ学べるキャパを残しておかないと子供は逆に潰れてしまうし、以前話した事のあるバーンアウト症候群(燃え尽き症候群)になってしまうと思う。体も気持ちも一番変化する時期に、無理に大人の頭、体にしようとすれば当然子供の体、気持ちにも異変が起きてしまう・・・(%ショボ男%) 人間、心にゆとりがあるほうが吸収しやすいと思うし、自分もそうです。やらなきゃ!と焦ると成果も出ないものです。だから、最近は子供に失敗をさせる事をしようと思いました。でも、ただ失敗するなら無意味なので、その失敗をまずは自分(本人)が失敗であると自覚する。そして、その失敗の理由を考える(何故その失敗が起きたのか?)。そして改善、修正するようになれば一番いい方法です。それが難しいのが『指導』です。

大人は分かっている事を教えるのだから、どうしても『教えてしまう』のです。ところが冷静に考えると、教えられて分かるのは『自分が知っているから』なのです。つまり、初めての事、初めての練習をした時に答えを先に教えてしまうと意味がないし、そこで大事なのが、『気付かせる』事です。昨日、スクールをしているとリフティングなどでも、やろうとしている子はいます。でも、すぐに飽きてしまう子もいます。今までの自分なら飽きた子に対して『なんでしないの?』とすぐにプレッシャーを与えてしまっていました。ところが、昨日でも『したくないなら休んでいたらいいよ。でも、がんばっている子もいるからその邪魔だけはしたらあかんよ。』と言いました。そしたら、急にがんばりだしたのです。そこで気付いたのが、何でしないの?と言う今までの質問には、やりなさいよ!と言う強制的な意味が強かったけど、昨日の言い方にはしたくないなら無理には言わないよ・・となった。だから、子供は、もう一回だけでもがんばってみようと思ったかもしれない。それを見て自分は、『お〜出来るやん!』(%笑う男%) と声を掛けるとまたがんばってくれた。と!指導の原点をまた自分なりに勉強出来たように思えた。だから、失敗すらさせない環境を最初に与える。もしくは言葉でそういう言い方をしてしまう大人はたくさんいると思う。でも、自分が子供なら・・・最初からうまく出来るはずがない。やはり、失敗を重ねて気付くものです。人はみんなそうです!!だから、今思うのは、
失敗は成功よりも大事な事だ!!
という事なんです。これは自論なので間違っているかもしれないけれど、失敗がないと成功だって出来ないのではないかと思う。努力(失敗)もしないでいきなり出来る事なんて本当にたかがしれている。石橋を叩いて渡る性格の人もいる。失敗をしないように慎重に行動する人もいる。だけど、裏返せば『失敗を恐れている』とも言える。これは本当に誤解を招いてはいけないのですが、この自分の仕事(コーチ)では、石橋を叩いている人では子供にチャレンジさせられないという事なのです。自分もチャレンジしないと上へのステップがないのです。だから全部の職業の事ではありません。もちろん一回失敗したら終わるような立場の方もおられます。だけど、基本的に『同じ失敗をしてはいけない』のが人として大事な部分だと思います。

だから、コーチをしていて子供にも多くの失敗から多くを考えて、気付いてもらえる環境を作りたいと思う。子供はあらゆる事が『初めて』の事なのです。それをいきなり期待してしまうから教わる子供がしんどくなってしまうのだと思う。コーチとは我慢が大切だと昔言われた記憶がありますが、その言葉の重みが今ようやく理解出来てきたように思います。自分はコーチをしてもう7年目になりますが、本気に仕事にしてからは学ぶ事が本当に多くなってきました。今では、指導にも多少の余裕が生まれてきました(%ニコ男%) それは『待つ』事です。成果を、がんばりを、気付くのを、です。子供には個人差があります。みんなが同じタイミングで物事の理解をする事はありえません。だからこそ、『いつか分かってくれるはず!』そう思う気持ちが自分に生まれてきた事で、指導のレベルも上げられるような気がします。がんばらない子供はいないのです。がんばれない子供はいます。だから、その理由を聞けるように、またそれを気付いてやれるようにしないといけないと思う。指導者の仕事は本当に奥深いものだと思います。でも、やってもやっても発見があり、考える事が出来る事を誇りに思いたい。悩みがないのが幸せではない。悩みを抱えたままなのはもっと幸せにはなれない。悩みがあっても解決する事が出来る力があれば自分の幸せな未来へとつながると思います。その力はどこで付けるのか??
このファルコでの3年間で付けよう!!そういう環境を作る役目がコーチなのです。自分に与えられた使命は子供を将来に向けてしっかりと中身を育てる事です。体は自分が手を加えなくても大きくなります。でも、心は間違った事を間違ったと教えてもらえなければ分からないままです。その判断が出来る人間であってほしい。その為に、この3年間はいっぱい失敗しよう!いっぱい考えよう!!そして人生を成功させよう(%笑う男%)
まだまだ今は通過点。だけど大事な分岐点。今の生き方で人生のほとんどが決まると思ってほしい。それぐらい大切な今をみんなは生きている。どうでもいい日なんてない!毎日がみんなには大切だ。毎日、何かにチャレンジしよう!好奇心を持って行きよう!!今日の話は中学生には訳わからんかもしれない(笑) でも、分かる日がきっと来ると信じているから(%笑う男%) 自分の教え子だから・・・・・(%笑う男%)
