今日、グランドへ行くと園崎ができない悔しさからか、搾り出すような声で様子を説明してくれました。最近は、ひろのケガ、健太郎の親との約束、やりたくても出来ない子が出てきました。ケガをしないで一生を終えれば一番いいに決まってますが、がんばればがんばる程にケガとは近い付き合いになります。僕自身、何度もケガに苦しみました。人間は悲しい生き物で、苦しい事もうれしい事もいずれ忘れてしまいます。どれだけケガした時が苦しかったかも忘れます。何故でしょうね‥?僕が思うのは、この苦しみを超える事で『心の強さ』を身に付けて、ケガの苦しさなんかを超える楽しさに出会うから忘れられるのではないでしょうか?これは、ケガした者の特権です!ケガする事にいい事なんてないと思ったら大間違い。ケガは健康のありがたみを教えてくれます。できない事を悔やむ気持ちは分かるけど、平坦な人生では自分を成長させてくれる出来事には出会えません。ケガとして試練を与えられていると思うようにしよう!『試練はがんばる者、乗り越えられる者にしか与えられない』とは、僕の好きな言葉です。
 見て、聞いて、感じる事もたくさんあるはずです。僕は体育科を卒業し、今になって為になる高校を出たなぁと実感しています。そんないい話を今日も一つ紹介します!

人間の体の筋肉はすごい仕組みになっていて、ケガをすると治る以前より強くなるケースがたくさんあります。走力で追い込んだ体の中の筋肉の繊維はたくさん切れています。もちろんどれだけ切れたのか本人は分かりませんが、この切れた本数が多過ぎると『肉離れ』となり、動けなくなります。でも、その手前までがんばると‥切れた筋繊維が元より太く、強く回復するのです。筋トレでムキムキになるのはその効果なんです。だから、ケガをしたらみんなに負けるなんて事はなく、人間の体はケガで休んだ体を以前より良くしてくれます。さらに、そこにプラスアルファとして、『精神力』が大切です。技術、体力は足し算ですが、気持ち(精神力)は掛け算だ、と学びました。技術や体力は地道にがんばるしかないけど、気持ちを高める事で、成果は掛け算のようにぐんぐんあがる、という事です。だから、ケガした時はケガした時にしかできないチャンスがあるのです。落ち込むよりもしっかりプラスの気持ちで復帰した時にがんばるようにしていこう!!元より強くなっているのでから‥後は気持ちを掛け算として利用できるかどうかだ。気持ちが0ならいくら技術、体力を上げて掛けても『0』だから。