Weekly Report #4 支給の本格化と最後の追い込み!?

定額給付金が2008年度内に支給が開始された地方自治体は全体の2割程度。
残りの8割は、2009年度に持ち越されました。このため、まだまだ先の話という感じもあったのですが、関西の三大都市、神戸市は3月末、京都市は今月中旬、そして大阪も5月中旬には支給が開始、あるいは開始されます。

 NPOへの寄付にという呼び掛けも「最後の追い込み」に入ったといえます。
このため、定額給付金をNPOへの寄付に!関西ネットワーク(KNPO)も、前回のレポートで報告したように、新聞広告寄付の意思表明者リスト作りを進めています。

また、「寄付の申し出があった」、「寄付をした」という報告もあります。

東京では、27日に「定額給付金基金設立記念パーティー」が開かれます。
今回は、こうした動きについて紹介したいと思います。

1) 「給付金を寄付に!」の新聞広告
 定額給付金のNPOへの寄付を呼びかける広告をださないか、という某大手新聞社からの打診を受け、KNPOでは、メーリングリストを通じて議論を進めてきました。
これは、新聞の紙面一面を全部、定額給付金関係の広告にするものです。紙面を小さく区切り、そのひとつがKNPOの広告になるかもしれません。

KNPOは、All Volunteerですから、広告代を払えるのか、という疑問が当然でてきます。
NPO向けの特別レートで、値段もほぼ妥結。
広告の文面も大体決まりました。
とはいえ、広告代を集めなければなりません。
皆さんにも「寄付のお願い」をすることになると思いますが、その節は、よろしくお願いいたします。

2) 寄付の意思表明者リスト作り進展
 「寄付を!寄付を!」といっても、「でも、誰が寄付するの?」という疑問の声は当然でてくるでしょう。

「まず隗より始めよ!」といいます。
言いだしっぺを集め、「私も寄付するから、あなたも……」という雰囲気を作り出していきたいと思いました。

呼び掛けの文章は、きわめて簡単なものになりました。
署名用紙は、これまでKNPOの関係者だけにしかお渡ししていませんでしたが、ここからダウンロードできるようになっています。

ぜひ、署名をして、KyufukinNPO@infoseek.jpへお送りください。(%ニコ男%)(%ニコ女%)
広告の掲載にあわせ、リストも公開する予定です。

3) 募金の広がりと制度の問題
 前回のレポートで、街づくり夢基金の寄付集めが4月15日付の朝日新聞の夕刊に記事がのった、とご紹介しました。
「配食サービスに給付金寄付を 市民団体など呼び掛け」というタイトルのものです。
この記事を読まれた方から、寄付の入金があったそうです。

また、94歳の独居のおばあさんから電話あり、「年金生活ですが、寄付させていただきます」とありがたい声を頂きましたと伝えてくれました。
やはり「寄付を依頼する」ことが大切だと感じさせてくれるエピソードでした。

一方、給付金の制度上の問題を指摘しつつ、寄付を呼びかけるところもあるようです。
均等待遇アクション21京都という団体が「定額給付金、行政に突っ返すぐらいならカンパしよう」と呼びかけていることを知人が紹介してくれました。
寄付先は、失業と野宿を考える実行委員会、コレジオ・サンタナ(滋賀県にあるブラジル人学校)、NPO法人生野学園(DV被害女性のシェルター)の3つです。このうちの最後にある、生野学園は、大阪ボランティア協会の早瀬さんがKNPOのメーリングリストで指摘されたところでもあり、このレポートでも紹介しました。

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