地蔵盆(平成21年8月24日)

ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

今日は朝から、わんぱく公園にいました。
門から第一駐車場周辺の草が見苦しくなってきているので、
北原さん&坂本さんと3人で草刈を行いました。

ありもとは朝、血液検査のためかかりつけの内科に寄った
ので10:30着でしたが、あとの二人は8:30から作業をし
ています。

二人は草刈機で、ありもとはまず春に植栽したシバザクラに
油かすを施肥し、その後、駐輪場に植栽しているサツキにと
りついたヤブガラシ、コヒルガオ、ヘクソカズラ等を抜き取り
ます。

ニーニーニー
おなじみの声で鳴きながら、ヤマガラが次々と頭上を通り過
ぎます。
風の子館のそばに植栽された2本のエゴノキが熟しているの
で、ヤマガラたちがこぞってやってくるのです。
エゴノキの果肉には毒があり、いまは禁止されていますが、
昔は果肉を絞った汁を川に流して川魚を麻痺させて捕える
漁法が各地にあったようです。
そんな毒のある果実を、ヤマガラは次々と咥えて、森の中に
消えていきます。

エゴノキの果実に鼻を引っ掛けるのはヤマガラだけなので、
エゴノキにとってヤマガラは、とても重要な種子運搬役なので
す。

昨日の蒸し暑さが一転し今日は、大陸の涼しい高気圧に覆
われ、渡る風は涼しいのですが、やはり日差しの強さは殺人
的で、草刈を行う3人にはかなりこたえます。

結局14:30まで、3人で周辺の除草作業を行い、かなり綺麗
になった駐車場周辺を眺めながら、わんぱく公園を後にしたの
でした。

ありもとは一路、孟子不動谷に向かいます。
谷間の水場に設置した無人カメラのフィルムを回収&交換に
行くのです。
無人カメラで撮影するのは、自分でファインダーを覗いて撮影
するのが「正道」のカメラの世界にあって「邪道」という人もいま
すが、プロじゃあるまいし、やはり人間がそこにいたのでは絶
対見れない生き物の息吹を写し取ってくれる「素晴らしき自然
観察の片腕」というべきでしょう。

1週間のフィルムを現像してみると、沢山のアカネズミや、孟子
の谷でありもとは見覚えのない「ノネコ」化したネコが撮れてい
ました。

鳥は8月21日にヤブサメ、8月22日にキセキレイ、そして8月
23日にツミが写っていました。
数日前、和泉かつらぎ山で標識調査をしている知り合いがツミ
を捕獲したという知らせをもらっていたのですが、孟子の谷も
しっかりと「ツミの道」になっているのです。
林の中を縫うように飛びかうキジバト大のタカを、ありもとが肉
眼で捕えるのは至難の業ですが、無人カメラは見事に捕えて見
せてくれます。

孟子では本当に久々のツミを記録できて、無人カメラの効力を
再認識します。

今日は孟子身代延命地蔵尊の「地蔵盆」です。
榎達男さんや清水義明さん、森さんや山下さんたちが集まって
地蔵にお供えをしています。
田舎の里山保全をしていると、こういう地元の行事は無視でき
なくなります。
孟子ビオトープとしても例年供え物を供えさせていただき、荒糸
地区の方々と一緒に、今年下半期の無病息災を祈ります。

ミンミンゼミ、チッチゼミ、アブラゼミの合唱がすごいです。
孟子の山が、ワンワンと唸っているようです。
昔、南方熊楠の映画を撮影した折、そのBGMに入れるセミの鳴
き声を、田辺在住のカメムシ先生・故後藤伸先生は照葉樹林に
住む合唱性の強いセミ・ヒメハルゼミが適当と主張されたそうです。

ミンミンゼミやアブラゼミは、ヒメハルゼミほどの合唱性はないの
ですが、これほどの個体数が一度に鳴くと、本当に「山が唸る」と
いう表現がピッタシです。

処暑を過ぎた孟子の森に響き渡るセミの大合唱は、地蔵盆の孟
子不動谷を、より神秘的にしてくれているようです。

上空をアオバトの夫婦が飛んでいます。
オニヤンマがありもとの横数cmを、パララララという羽音を残して
飛び過ぎます。

ピーヨォー ピ〜〜ヨォ〜
ハチクマの幼鳥が飛んでいます。
今年は無事巣立ったようです。
そういえば6月中旬に、8月23日にツミが写った無人カメラに、♀
のハチクマが写りました。

今度フィルムを回収に来る2週間後までに、幼鳥のハチクマが写
って欲しいものです。

フィルムの交換を終え、1時間ほど散策し、帰路につきます。

延命地蔵では、住職さんが読経しています。
荒糸地区の皆さんも神妙な面持ちで、手を合わせています。

相変わらずセミの大合唱の中、美声の住職の、般若心経が孟子
不動谷に響き渡ります。
残念ながら今日はカメラを持たずに来たので、この様子を撮影す
ることができません。

近頃放置水田は増えた孟子不動谷ですが、地蔵盆を取り行う方
方の手で、どうにかこうにか維持されています。

丸嶋さんが先週植えたソバは、今日は一斉に双葉が開いています。

地蔵盆が過ぎ、孟子不動谷にモズの高鳴きが響くと、その先には
無農薬水田の、稲刈りが待っています。
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<鳥類>
ハチクマ、キジバト、アオバト、コゲラ、アオゲラ、ツバメ、サンショウ
クイ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ
メジロ、ホオジロ、ハシブトガラス
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<昆虫類>
ハグロトンボ、オニヤンマ、オオヤマトンボ、ハラビロトンボ、シオカ
ラトンボ、オオシオカラトンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、リスアカ
ネ、コシアキトンボ、ウスバキトンボ、ヒメギス、ササキリ、オンブバ
ッタ、イボバッタ、ツチイナゴ、コバネイナゴ、ツマグロイナゴモドキ
ショウリョウバッタ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、チッチゼミ、ミンミンゼ
ミ、ツクツクボウシ、コガタスズメバチ、セグロアシナガバチ、スズバ
チ、キオビベッコウ、ヤマトアブ、アメリカミズアブ、モンシロチョウ、
スジグロシロチョウ、キチョウ、アゲハチョウ、モンキアゲハ、ナガサ
キアゲハ、キアゲハ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ
ベニシジミ、キマダラセセリ、コチャバネセセリ、イチモンジセセリ
コミスジ、ヒカゲチョウ、クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、キマダ
ラツバメエダシャク
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