これが、ウリジ氏が導入を企画した、半径200mの円形散水機!

図の右端に見える林がGBAの実験地だ。実験地は砂漠化した丘陵地の真ん中に防風林の実験用に作られたから、図の左側の砂漠化地が延々と広がっている。図の地平線の先に、カマキリのような格好でかすかにみえるのが、周囲3方に、この3年間で急に導入された大型散水機。
 当地は、地下水が豊富で、ホルチン上流のためくみ上げた水が早く浸透するために、アルファルファやソルガムというマメ科の絶好の生育場となり、はやくも、中国の草原基地と称されるにいたった。基地の総面積は400km2(20km四方)もある。品質が良く、収穫も多く、生産費が通常の半分とごく安いために、中国ミルク業界の二大メーカーである伊利と蒙乳に納品されている。