「おこづかい」と「お駄賃」

子どもが自分で欲しいとねだる物が増えてきたら…
なんとなくお金に興味を持ち出したら…
そんなときがおこづかい制を導入する最初のきっかけと考えています。

限られた予算のなかで「欲しいもの」と「必要なもの」を区別していく事。
我慢する事や、計画を立てる事を、自分自身が経験として学ぶ事。

きわめて簡単に書くとこれらがおこづかい制導入の目的といえます。

それに対して「お駄賃」はどうでしょうか?

お手伝いをしたごほうびに硬貨を少し…、子どもは喜びます。
それで駄菓子をじっくりと選んで自分でお買い物をする。
これはこれで良い経験なのは間違いありません。

お子さんの個性にもよるのかもしれませんが、子どもは気分屋さん。
手伝って欲しいときに手伝ってくれるとは限りません。
欲しい物があるときだけ…、簡単な用事のときだけ…、
学習効果が逆の方向へ向いてしまうこともあるかもしれません。

「お駄賃」もきっかけとしてはいいと思いますが、せっかくなら
その先におこづかい制を考えてみられてはいかがでしょうか。
最初は少しずつ、様子を見ながらおこづかいで買ってもいい物の
範囲と額を増やしていく…。よ〜く親子で話し合いながら…。

労働の対価というか報酬的な要素で「お駄賃」をとらえる事も可能ですが
あとかたづけや掃除など当然やるべき事はきちんと躾けとして身につける。
それ以外に頑張った事にはごほうびを与える。
もちろんお駄賃だけがごほうびではありませんよね!

byMIZO