「中国の【民族復興】と日本のその影響〜石 平氏のお話し〜」

先日・8月23日(水)。

最近ちょくちょく、大阪・読売テレビの

「そこまで言って委員会」にも出演されておられる

評論家の石 平(せきへい)氏の講演会を

一般社団法人政経倶楽部連合会・大阪支部主催で

開催させて頂きました。

石平氏は、

日本に導かれ自然な流れで帰化され、

現在は日本人の奥様とお子様と共に

大阪在住とのことです。

私の私見や補足も入れながら、

石平氏のお話しを以下に記します。

———————————-

日中双方から見た現在過去の事実、

価値観を知り尽くした分かり易い

そして衝撃的なお話しでした。

日本国内や自分の生活範囲内だけに意識を向けていますと、

後で大変なメに遭うかと思われます。。。

知らずは“ゆでがえる”の我々日本人だけであります。

中国共産党・・・

つまり習近平国家首席は、

【民族復興】を掲げています。

かつて中国が世界(=ユーラシア大陸東側)の

覇権国家だった時、その状態に戻そうとしているとのことです。

その時とは、アヘン戦争(1840)以前の中国の状態です。

アヘン戦争を仕掛けて来たり、

事実上の植民地支配をされた欧米諸国も怨めしいが、

その上を行く怨めしいと認識している

国・民族が我々の日本です。

かつて様々な先進的文明を伝授していた

属国&野蛮的存在の日本が、

明治政府は中国の朝貢国家だった琉球王国を奪い、

日清戦争では同じく朝鮮王国を奪い・・・

揚げ句の果てには日中戦争(大東亜戦争)では

我々の国土をめちゃくちゃにした・・・という、

近代からの怨みつらみがもの凄く

積み重なっているとのことです。

私たち日本人からすれば、

明治時代は【坂の上の雲】的な感じで、

あらゆるものが開花し成長していった、

“上昇期”でしたが、中国にとって

アヘン戦争から大東亜戦争終結までの

およそ100年間は“転落・没落の屈辱の期間”でした。

戦後、毛沢東氏が現在の中華人民共和国を建国しました。

様々な紆余曲折を経ましたが、

鄧小平氏が改革開放政策を遂行し、

その効果で中国は世界二番目の経済大国になりました。

毛沢東氏と鄧小平氏の国家政治的基盤の上に、

習近平氏が打ち出したのが、

冒頭に記載しました【民族復興政策】です。

世界の覇権国家になるために中国は陸と海、

二つの支配を目論んでいます。

まず陸の支配ですが、

“一帯一路(いったいいちろ)政策”。

かつてのシルクロードの地域国家を巻き込んで、

中国の影響力を高めようとする政策です。

政策を遂行する為にはお金もいりますので、

それで中国は“AIIB(アジアインフラ投資銀行)”を作り、

中国を中心とした一つの大きな経済圏を作ろうとしています。

経済&カネの力で他国他民族を支配しようという戦略です。

次に海の支配です。

アヘン戦争以前の中国は、

海には関心がありませんでしたが、

欧米列強は海から中国を支配しに来たので、

それで海の重要性に気づいたようです。

余談ですが、

かつて元寇が日本に攻めて来ましたが、

元はモンゴル民族であり、

また元寇の半分以上は元に協力した朝鮮人

(高麗人。モンゴル民族は騎馬民族な為、

船の操作が出来る高麗人が必要だった?)だったとのこと。

時代を遡れば、朝鮮人も我々日本人に

侵略戦争を仕掛けて来た訳です。

これは歴史的事実を述べた次第であります。

海の支配の中心は“南シナ海”です。

南シナ海を行き来する船舶は

世界貿易の半分を担っています。

従って南シナ海の制海権を得ることが出来ると、

世界貿易の半分を支配出来るということです。

なお海洋資源はあくまでおまけです。

それに関連して、東シナ海も重要ポイントです。

先述したように、琉球王国(沖縄)も

元は中国の属国であったから、

真剣にアヘン戦争の前の状況にしようと狙っています。

となると、まずは日本の防衛が手薄な東シナ海や

尖閣諸島を狙いに海(船舶)に空(飛行機)に

どんどんやって来ています。

所謂、領海(空)侵犯というやつです。

と同時に、沖縄を中心に

中国共産党の息がかかった中国人や

日本人もかなり入って来て、

沖縄県の政治関与や沖縄の米軍基地排除に暗躍し、

日本・沖縄の内部分裂や崩壊を企てています。

現在私は

司馬遼太郎小説『項羽と劉邦』を愛読中ですが、

まさにそんな小説の世界が未だ現代でも

繰り返されています。

誠に残念ながら人間の愚かさは

数千年経っても変わらないです。

(文明や科学は進歩しても、人間の精神性や魂のレベルは

残念ながらほぼ進化・変わっていません)

フィリピンがあらゆる中国の裏工作に

まんまと引っ掛かり、

米軍基地を撤退させたら、

とたんにフィリピン近海の浅瀬に、

中国が立派な海上基地を作り出しました。

今も南シナ海のあちこちの浅瀬に

着々と作り続けています。

中国共産党(っていうか、習近平)の

悪運を強めているのが、

何をしれかすか分からない

アメリカ・トランプ政権が誕生したという事

(トランプ氏よりも習近平氏の方が

まだマシという世界世論)と、

もっと意味不明な北朝鮮・金正恩氏の存在です。

国際世論が、トランプ氏や金正恩氏に向けられ、

それらを隠れみのにして、中国が暗躍出来る訳です。

ということで以上が習近平氏のハラの中です。

以上を踏まえ、我々日本人がどうすべきか?です。

現在の安倍政権(っていうか、安倍総理大臣)は、

各種国内の政策ではあれこれ間違って失敗し、

迷走している感がありますが、

外交政策は概ね成功しており、

習近平氏の野望を阻止というか・・・

“戦わずして勝つ”という戦略に成功しています。

今年3月私がフランスとスペインに

行っている時も安倍総理は、

フランスやイタリア等ヨーロッパに行って

積極的外交をされていました。

しかしながら、マスコミは、

森友&加計問題を始めとする、

安倍政権の支持率を下げるための情報しか流しません。

時に真実の中に虚実を交えて報道しています。

確かに、マスコミで

連日取り上げられている問題の

真相究明や説明責任は必要でありますが、

あまりにもマスコミは報道することや

視点が偏り過ぎています。

石平氏がお話しされたような、

習近平氏のハラの中のこと等、

ちゃんと真実報道しているのは

「そこまで言って委員会」くらい

なのではないでしょうか(笑)。

マスコミにも習近平氏の息のかかった輩が

随分紛れ込んでいるようですね。

とにもかくにも我々日本人は、内部問題だけではなく、

外部問題にももっと意識を向けなければなりません。

でないと結局内部問題も更に悪化し、

我々国民の生命と財産が奪い尽くされます。

そんなかんだで、まずは【真実を知る】ことから初めて、

それに基づいた判断、そして行動をすべきだと思われます。