大好きなアンジェラ・アキさんの『手紙』という歌

私が四国お遍路さんに行っている間、

NHK総合テレビで『拝啓十五の君へ〜アンジェラ・アキと中学生たち〜』

というドキュメンタリー番組が放送されており、その録画したものを見ました。

アンジェラ・アキさんは、私と同じ1977年生まれの

女性シンガーソングライター。迫力あるピアノ演奏と歌で

とっても有名な方で、私が今一番好きな歌うたいさんです。

アンジェラさんは、父親が日本人、母親がアメリカ人のハーフ。

とっても美形なお方なのですが、

徳島県ご出身で、大阪弁に近い徳島弁で

めっちゃはじけて&親近感120%でお話され、いつもジーパンにTシャツ。

私はそんな100%『素』で飾らないアンジェラさんが大好きなんです。

それにきっと、私が目指しているものと、アンジェラさんが

目指しているものは、同じような気がするのです。

同じ生き方のにおいが、アンジェラさんから感じております。

そのアンジェラさんが、毎年開催されている全国学校音楽コンクール

今年の課題曲として『手紙』という曲を書き下ろしされました。

『拝啓十五の君へ〜アンジェラ・アキと中学生たち〜』という番組は

アンジェラさんがそのコンクールに今年挑む全国の

15歳の中学生たちに会いに行って、心のふれあいをしたり

「近い未来の自分に向けて『手紙』を書いてみよう!」ってご提案され、

それをみんな書いて、みんなの前で中学生が発表したりする番組です。

番組の中では、15歳の中学生の今の悩みとか

近い将来、こうなっていたい!とか本音で書かれていて

それがめちゃくちゃ感動で、ハンカチ無しでは見れませんでした・・・(T_T)。

中でも一番印象に残った15歳の子の手紙は、

将来オペラ歌手になりたいという女の子の手紙でした・・・

「3学期になった私へ

私の今の悩みは、絶対解決する悩みではありませんが、話します。

おとうさんは障がい者で、おばあちゃんも障がい者で、
おかあさんはおばあちゃんの介護で疲れていて
私にいろんなことを頼んできます。でも、そんな時に私は、

『おとうさんが、元気な人だったら、おとうさんが障がい者じゃなかったら・・・』

って思ってしまうんです。

おとうさんの病気は今、どんどん悪い方向に向かっています。
私にその病気は治せないし、その病気が良い方向に向かうとは思えません。

でも私には一つだけ希望があります。
それは今右半身麻痺で、左脳がもう動かないおばあちゃんが
少しずつ良い方向に向かっていることです。

一緒に歌を歌えるようになったし、私や家族が言ったことを
理解して言えるようになりました。

今、あなたが見てるおばあちゃんは、もっと良くなっていますか?
おとうさんに対する不平や苛立ちは消えていますか?
私はそうなっていることを深く願います。

今の私の丁度半分の子どもたちが、

こんなにもいろんな、そして深い悩みを抱えていることに

とっても驚くと共に、その悩みに立ち向かっていく「強さ」も

感じることが出来まして、本当に感動いたしました。

けっこう忘れているけれど、

私も15の時は、それなりにいろいろ悩んでいたんだと思います。

アンジェラさんは、15歳の時に徳島から

おかあさんの故郷であるアメリカに渡り、

プロのシンガーソングライターになる為に

10年以上辛い下積み生活を送られ、そして今

メジャーになって有名になった方なんです。

そんなアンジェラさんが、15歳の子どもたちに向けて

書いたコンクールの曲が『手紙』という曲なんです。

だからこの曲にはとてもパワーがあります。

(この曲↓の一番は15歳の子が綴っていて、
二番は、大人の人がその子への返事を綴っています)

〜手紙〜

拝啓 この手紙読んでいるあなたは
どこで何をしているのだろう
十五の僕には誰にも話せない
悩みの種があるのです
未来の自分に宛てて書く手紙なら
きっと素直に打ち明けられるだろう

今 負けそうで 泣きそうで
消えてしまそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ひとつしかないこの胸が
何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている

拝啓 ありがとう 十五のあなたに
伝えたいことがあるのです
自分とは何でどこへ向かうべきか
問い続ければ見えてくる
荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと 夢の舟よ進め

今 負けないで 泣かないで
消えてしまそうな時は 
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて
眠れない夜はあるけれど
苦くて甘い今を生きている

人生の全てに意味があるから
恐れずにあなたの夢を育てて

lalala・・・
keep on believing

負けそうで 泣きそうで
消えてしまそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ああ 負けないで 泣かないで
消えてしまそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
いつの時代も悲しみを
避けては通れないけれど
笑顔を見せて 今を生きていこう

拝啓 この手紙読んでいるあなたが
幸せな事を願います

この歌は、15歳の「あなた」に向けて書かれていますが、

15歳でも30歳でも何歳でも、

何か大きな悩みの種があって、それを何とかしたい!と

がんばっている人なら、絶対その「あなた」になるのだと思います。

私は15歳・中学3年生の子どもたちのちょうど倍の子ですが、

「あなた」が私自身に思えて仕方がないのです。。。

ってことで、この番組の最後に、アンジェラさんが

子どもたちの前で歌った番組の動画を下記にリンク張っておきます(^^)。

上記のオペラ歌手を目指す15歳の女の子の日記が読まれた後、

アンジェラさんが歌われたので、その映像では、その女の子を含め

合唱部の仲間の女の子たち殆どが泣いています。

仲間の子たち全員が、まさかその子がそんな深い悩みを

抱えていたことを知らなかったようです。

ってことで、とっても素敵な歌ですので聴いてみてくださいね(*^^*)↓

http://jp.youtube.com/watch?v=cjbLiR7c5RI

※この番組は、5月18日(日)になった直後の午前2:30〜翌日午前3:15分に、
再々放送されえるそうですが、近畿圏だけはこの放送はないようです(泣)。