平安時代の結婚と家

日 時 2020年11月5日(木)10時〜11時30分
 昨今は新型コロナウイルスの感染拡大により私達の生活様式も
随分変わってきました。
 そのような中で、今回は平安時代の家の在り方について改めて
検証しようとする講座がありました。
 まず「結婚」についてですが、恋の始まりから結婚の決定について
「蜻蛉日記」(藤原兼家の妻・道綱の母)を例に説明をうけました。
 結婚前の兼家の最初の恋文が、父親を経由(親の関与)で「音に
のみ聞けばかなしなほととぎすこと語らわむと思ふ心あり」(噂に伺
っているだけでお逢いできないのはせつないので、直接お目にかかってお話ししたい。)とやや上から目線で送られて来、彼女は「語らわむ人なき里にほととぎすかひなかるべき声なふるしそ」(お相手になる者もこのあたりにはおりませんので、いくらおうせられても無駄です。)と一応ことわっていますが、ただ返歌することはその気があるととれ、結果結婚しています。(その気が全くなければ返歌しなくてよい。)
 この時代の結婚儀式は婿取婚(妻方主催、結婚後は妻方同居、夫の姓は変更しない)でした。
 次に「家」ですが、官職や公的地位は父子継承で、いわゆる世襲であってこれが「家」です。
(夫婦間の息子に父の地位を継承させ、安定したかたちをとる。)
 また夫は妻以外の女性との性関係は正当化され、反対に妻の場合は不貞行為となっています。
 因みに「新猿楽記」の記述に、「第一の本妻は齢すでに60にして・・・」「次の妻は夫婦同年なり・・・」「第三の妻はある所の女房、年18・・・」があり、これが実態だったそうです。