「りかさん」と「からくりからくさ」の世界

日 時 平成29年11月5日(日)13時30分〜15時30分
 現代文学の中から、梨木香歩の児童文学「りかさん」と長編
小説「からくりからくさ」の解説をしていただきました。
 彼女は1959年に鹿児島県に生まれ、英国へ留学して児童
文学者のバティ・ウエストモーガン・ボーエンに師事した経歴の
持ち主です。
 「りかさん」という文学作品は、人形と話しができる少女のお話
しで、人形たちが背負っている「思い」を一つ一つ解き放っていく
というものです。

一方 「からくりからくさ」は、祖母が亡くなって引き継いだ
下宿の管理人である容子、美大生の紀久、与希子、鍼灸
大学生のマーガレットの若い4人の女性の共同生活が
基軸になっている物語です。
 彼女の人間観、児童文学観は『マトリョーシカ』を例に
「人間はロシア人形のマトリョーシカのように、入れ子の
ような形で年輪を重ねて成長していくもの」との考えを
お持ちで、各作品はこれが根底にあると言えます。