古代韓半島の新羅王朝

日 時 平成29年8月28日(月)10時45分〜12時15分
 長く続いた韓半島の三韓時代(高句麗・百済・新羅)に終止符を打ち、
朝鮮半島を統一した新羅のお話しです。
 新羅は最初いろんな名で呼ばれていましたが、智證王の時代に「新羅」
(美しい所、新しい国、聖なる場所等の意)と確定いたしました。
 新羅の第1期は建国と初期発展の時代で、6氏族(朴氏・金氏・昔氏等)
を中心に農業生産力を高めました。
 第2期は第17代奈笏王の頃に王権が確立され、王は朴・金・昔の3性
の交代制でしたが、徐々に金氏の独占となり安定してきました。
 第3期は第22代智證王〜第24代真興王の時代で、中央集権的貴族国家となりました。
 そして新羅独特の「骨品制度」体制となり、たとえば「聖骨」⇒王の資格を持つ最高の身分、「真骨」⇒王族だが王の資格はない・・・・等々。
 ただ第3期終末にはこれが崩れ、真骨の金春秋が武烈王として即位したりしました。
 第4期はこの第29代武烈王の時代に中国・唐と軍事同盟を結び、連合して660年に百済を滅亡に追い込み、次の第30代文武王の時代にやはり唐と連合して高句麗を滅亡させました。(668年)
 その後、朝鮮半島の統治をめぐって唐と反目し、死闘のはてについに朝鮮半島を統一して「統一新羅」が誕生いたします。
 第5期は分裂の時代で地方豪族が台頭し、第56代敬順王が高麗に降伏して新羅は終焉しました。