応挙が描こうとしたもの

日 時 平成26年9月17日(水)
場 所 大手前大学史学研究所
主 催 西宮郷土資料館他
 西宮市の黒川古文化研究所による「円山応挙の門人たち」の
展示会の開催(10/18〜11/16)に先立ち、プレレクチャーがあり
ました。
 応挙は江戸時代の絵師で、京都・亀岡の農民の出身です。
 彼は独特の理念で京都の画壇に大きな影響を与えました。
 彼の残した言葉を少し紹介いたしますと・・・・・
 ・人物を画くに先ず骨法を定め、次に衣裳を付すべし。
 (人間を描く時はまず骨格を考え、その上に衣裳を着せなさい。)
 ・画は格物窮理にあり。一理を窮め、万物、師に依らず。
 (物を具体的に見て、道理にかなった描き方をせよ、先生の絵を手本とするな。)等々
・・・と当時では他派(狩野派等)とは一線を画し、特異な存在であったようで、したがって円山派は全国的にはなかなか広まらず、関西一円にとどまった由です。
 なおパワーポイントでは、応挙の作品の他、弟子との共作や贋作もご紹介していただきました。
 また高名な弟子としまして、長沢芦雪(1754〜99)、山本守礼(1751〜90)、嶋田元直(1735〜1819)、渡辺南岳(1767〜1813)らの作品の説明もありました。