国民皆保険制度のない実態

日 時 平成25年10月12日(土)
場 所 宝塚ホテル
主 催 宝塚医療推進協議会
 国民皆保険とは国民全てが公的な医療保険に加入し、病気を
した場合には誰でも・どこでも・いつでも保険を使って医療を受け
ることが出来るもので、日本はこの制度を採用しています。
 ところが米国ではこの制度がなく、専ら保険会社の医療保険に
任意に加入しているにすぎません。
 したがってごく一部のお金持ちと優良企業の職員のみが加入しており、大半は無保険(又は低額保険に加入)のため病気になってもなかなか医療機関にかかれない実態があるそうです。
 また中には医療破綻する人も年間90万人もいるとのことで、これは医療保険が民間に依存していることに起因している現象でもあるようです。
 すなわち命を商品と同じ扱いになっていると言っても過言ではないのでしょうか。
 選挙には多額の資金が必要で、議員もこれらの企業から高額の献金を受けているため、なかなか公的な扱いが出来にくいとの見方もあります。
 折しもTPP交渉において医療の自由化が検討されており、日本政府は混合診療を視野に入れているとも聞きますが、現在の国民皆保険制度は世界一の制度であり、他国からも絶賛されておりますし、長寿の理由のひとつにもなっていますので、安易な決定は慎むべきではと結ばれました。