神戸ロケが意味する阪急電車

日 時 平成25年10月10日(木)
場 所 宝塚西公民館
主 催 宝塚市民カレッジ
 小説がベストセラーとなり、映画化もされた有川 浩の「阪急
電車」について、原作と映画の比較を交えながら解説してい
ただきました。
 これの舞台は小説の冒頭でも述べられているとおり、全国的
に知名度が低い今津線を取り上げています。
 すなわち宝塚市宝塚駅から西宮市西宮北口駅までのわずか15分について、そこで偶然に出会った他人が本音をはき、いろんな言葉をもらうというものです。
 神戸市は直接関係はないのですが、映画では神戸ロケがふんだんに使用されています。
 神戸市は観光では三宮・元町周辺のみで他は閑散としているようで、掘り起しを必要としています。
 阪急電車や関西学院のように直接のスポンサーでなくても、側面から前述のような理由もあってこの映画を支援しているのではとも思われます。
 映画の冒頭に、主人公・翔子が婚約者に別れを告げられるのが神戸のフロインドリーブ(元教会でお洒落なカフェ)ですし、おばさん連中が集まるのも磯上邸(ケーニヒスクローネが手がける店)で、その他メリケンパーク・モザイク・ポートアイランドのシーンもあり、神戸を密かにPRしているようにも感じます。
 さて舞台の今津線ですが作者は「微妙な田舎加減」とも評し、ご本人も中間の小林に居を構えています。