2009(平成20)年度FCCフォーラム 特別講演会 『社会的共通資本と土木』

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社会的共通資本と土木
〜明日の社会資本のあり方を考える〜
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タグ:公共,社会資本整備

[日時] : 2008年11月25日(火)14:00〜16:00
[場所] : ニューオオサカホテル 淀の間
[参加費] : 無料
[参加者数]: 70名

【企画の趣旨】
 わたしたち土木技術者は、橋を架け、川を治め、大地を整え、また都市を計画・整備して、みんなが気持よく日々暮らしていくための「社会資本」を整備してきました。しかし、現代日本の表面上にみる物質的な豊かさとは裏腹に、みんなの暮らし向きは精神的、文化的、また環境的に豊かになってきたといえるのでしょうか?

 わたしたち土木技術者がつくる「社会資本」は、公(おおやけ)や私(わたくし)のものではなく、その中庸にある「公共」(一人ひとりのものだけどみんなのもの)の機能を支える社会装置の一つです。大気や河川・森林などの自然、医療や金融・法律などの制度とあわせ、これらの社会装置は、日本を代表する経済学者 宇沢弘文東京大学名誉教授によって「社会的共通資本」と呼ばれており、わたしたちの社会には必要不可欠な装置だと思われます。それでは,この「社会的共通資本」という包括的概念はどのように考えだされ、また、わたしたちの整備する「社会資本」、さらには「公共」と具体的にどう関連するのでしょう?

 今年度のFCCフォーラムでは、宇沢弘文東京大学名誉教授をお招きし、宇沢先生が提唱されている「社会的共通資本」の考え方について、土木や社会資本整備との関連性を踏まえてご講演いただきます。「社会的共通資本」という大きな枠組を通して,現代の社会資本や公共のあり方に対してのご意見・ご批評をうかがえるものと思います。FCCでは、それを通して、わたしたち土木技術者が明日の社会基盤整備や公共のあり方を考える一日にしたいと考え、企画を進めてきました。

【コーディネータ】
宮本 仁志(FCC代表幹事,神戸大学大学院工学研究科市民工学専攻 准教授)

【プログラム】 
(司会) 高橋良和 (FCC副代表幹事,京都大学防災研究所 准教授)

開会挨拶:
 小河保之 (土木学会関西支部 支部長,大阪府副知事)

フォーラム趣旨説明:
 宮本仁志 (FCC代表幹事,神戸大学)
 福井賢一郎 (FCCメンバー,阪急電鉄)
 田中耕司 (FCCメンバー,建設技術研究所)
 本田豊 (FCC副代表幹事,兵庫県)

特別講演:「社会的共通資本と土木」
 宇沢弘文氏(東京大学名誉教授,同志社大学社会的共通資本研究センター長)

質疑応答:

閉会挨拶:
 金子光宏(FCC副代表幹事,鹿島建設)
 

【当日の内容】
 ※ 上記プログラムのリンクにて、下記のPDFファイルにてご覧いただけます.