「相談について相談する会」報告

19日のまちライブラリー@Aダッシュワーク創造館「相談について相談する会」の報告です。
参加者は6名。

「相談」といってもいろんなパターンがあると思いますが、主に「職場で相談したいとき」のいう話がメインになりました。
またそのなかでも、業務の内容か、もっと個人的な内容かにもよりますが、話題になったのは後者でした。

●「相談」のイメージは、まず相談以前の「イヤやな〜」とか「そんなん知らんわ」といった「ぼやき」があって、それを誰かに相談するか、自分でなんとかする という感じ。
●そして、相談も「自分でなんとか」もできない場合、自分ひとりで抱え込む→仕事でトラブルになったり、あるいは自分がその場から消える(つまり退職など)になってしまう。

このあたりから話はスタート。
以下、いろんな話が出ました。

【相談は必要か】
・本当は、「トラブルの予防」が大事だから、部下・後輩の相談に乗ることは必要
・上の人間が解決に乗り出すんじゃなくて、仮に「自分でなんとかする」のだとしても、そのための相談というのもある

【相談しにくいときってどんなとき?】
・上の人に相談しやすいフンイキだったらいいけれど、「自分でなんとかするのがアタリマエ」という感じのとき
・相談できる人がいないとき
・誰に相談したらいいか分からないとき…体の病気でも、何科で診てもらえばいいのか分からないときがある、それと似ている
・上司に悩みを相談したら、「正論」かつ「ロジカル」かつ「滑舌よく」反論されたときは、「道をふさがれた」と思った
・↑よかれと思って助言してるつもりで、むしろ封じ込めてしまうことはある。
・直接関係のある人には言いにくく、あまりしがらみのない人のほうが言いやすいこともある。「ナナメの関係」。親より親戚、会社の人より売店のおばちゃん、など。

【「ぼやき」の共有】
・解決しなくても、他の人と気持ちを共有するだけでかなりラクになる
・本当に悩んでいるときは、うまく言葉にして気持ちを整理できないもの。「言語化」できると、かなり解決している。
・SNSなどで何らかのアウトプットをするとか。
・「サラリーマン川柳」「介護川柳」とかはスゴイ。形にする=悩みを整理できる&共有できる、だから?

【その他】
・ゴールをどこに設けるか:ただ共有してほしいのか、解決策を知りたいのか によって、相談を使い分ける必要がある。
・ゴールは、「先延ばしにする」「いったん離れる」もあっていいと思う
・プロの「カウンセリング」には三段階ある。
1)カウンセリング…悩みごとの整理
2)コーチング…「こういう視点で見たらどうだろう?」「こういうことはした?」など、自力解決のヒントを提示する
3)コンサルティング…解決策を出す
カウンセリングの場合、大半は、1)で終わるそうだ。
・悩みを話すと「で、どうしたいの?」「あなたの話にはビジョンが見えない」などと言われることもあるが、真に悩んでいるときは、「ラクになりたい…」ぐらいしか言葉が出てこない。
・相談は、「自分は人に相談して助けてもらうに足る価値がある」と、思っていないとできない。自己肯定感が低いと、悩んでも相談できないことが多い。「こんなことで悩んでしまう自分は駄目だ」と自分を責めてしまったり。だからひとっとびに「消えて」しまったりする。

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まちライブラリーの恒例として、愛読書を持ってきてもらいましたが、なかなか面白そうな本ぞろいでした。「ザッソウ」をまず読んでみたいと思っています。
参加いただいた皆様、ありがとうございました!