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 生活必需品ではないけれど、そう簡単に手放せないのが趣味のものかもしれません。そこで趣味のものを「集める楽しみ」と「つくる楽しみ」、「体感する楽しみ」に分けてみるとどうでしょう。

「集める楽しみ」はものの収集で、おもちゃ、骨董品、鉱物、こけし、駅弁の包装紙、世界のトイレットペーパーなどさまざまです。

この場合は、集めるほどもっともっと欲しくなるというやっかいな世界で、お金とものを置く場所があれば、死ぬまで続けたいという人が多いようです。

「つくる楽しみ」には鉄道模型、植物を育てる園芸などから、俳句、川柳、陶芸、篆刻など幅が広いですね。ここで、つくった鉄道模型を並べると「集める」につながっていきます。

「体感する楽しみ」には音楽を聴く、映画を見る、旅行、マラソン、バードウォッチングなどがあります。

 では見方を変えて「続けられる趣味」と「続けられない趣味」はどうでしょう。

「続けられない趣味」とは、例えば趣味のスキーが体力的にできなくなったらどうでしょう。もう五年以上すべっていません。この場合、古いスキー板を眠らせておきますか。誰かが使うでしょうか。ガットの切れたテニスラケットはどうします? ゴルフはこれからも続けますか。語学の教材で学習しますか。資料として必要ですか。

 そんなものは処分すればいいのにと他人のことならよくわかるのですが、自分のこととなると、まだできるのではという願望が判断を妨げるのかもしれません。

 七〇代のある女性は長年パッチワークをしていましたが、細かい作業は目が疲れるので続けるのはもう無理だと思いました。そこで作品を知り合いに贈り、集めた布は同じ趣味の人に譲りました。そして北国の湖畔に住むこの女性はバードウォッチングを始めました。必要なのは双眼鏡だけだそうです。

 できなくなったことにこだわるより、できる楽しみを見つけませんか。

『転ばぬ先の「老前整理」』2016年 東京新聞より

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