くもり空の大阪です。
サンマや梨など秋の味覚が店頭に並び始め、食欲を刺激されます。

先日、BOOK OFF で 棚に並んでいたこの本が目に飛び込んできてびっくりしました。
伊藤直樹『「伝わる」のルール』インプレスコミュニケーションズ 2009年

このデザインは、先日私の頭の中にあったイメージだからで、その上タイトルが『「伝わる」のルール』です。

8月21日のブログ 「ものを手放せないのは保有効果? 行動経済学と老前整理④」で書いたことより。

例えると、鼻の写真を見て、鼻筋の通った美しい鼻、次は大きすぎず少し厚めだけど形の良い唇、眼は二重でパッチリと、各部分は知っている。ではそれが顔になるとどういう顔になるのかが問題ですね。どういう顔になるか、想像してみてください。 ではでは、これはどうだ!

パーツを集めてこんな顔になったらどうでしょう?(私が描いてみました。絵の才能がないのはすぐわかる)

私が伝えたかったのは、上の写真のようなイメージなのですが、それがうまく表現できなくて、下手な絵になったわけです。

伊藤直樹氏はクリエイティブディレクターです。

この本は実際の講義を活字にしておられますが、伊藤氏の発言を引用すると

「ぼくは純粋な意味でのインタラクティブ、つまり相互作用を用いたコミュニケーションをベースにして、テレビやOOH(屋外広告)といった多くのメディアをインテグレート(統合)するキャンペーンを手掛けています。インタラクティブを活用することで、広告やコミュニケーションの新しい可能性を開拓することが、ぼくの基本的な考え方であり、目標なんです」

この方は「伝わる」企画をしておられる。

私は8月25日に「伝えること」というテーマでブログを書いていますが、この違いになるほどと思いました。

この「伝わる」で最近経験したこと。

朝、駅から事務所への道で、金髪のロングヘアーの外国人の女性が向こうから歩いてきます。
彼女は白いTシャツを着ています。
胸には 「I (%ハート%) JAPAN」と書かれていました。(昔 I (%ハート%) NY ニューヨークが流行りました。その日本版)

それを見ると、なぜかサンキューという気になりました。

このあたりは大阪城の近くで外国人の観光客が多いところですがこのTシャツは初めて見ました。

私はその女性のことを何も知らないけれど、「I (%ハート%) JAPAN」で親近感が芽生えました。(単純と言えば単純)

これが相互作用を生み出すことなのかなと思います。

『「伝わる」のルール』の出版が2009年ですからおよそ10年前です。
広告の最前線におられる方は、最前線の「伝わる」ことを考えておられるのでしょう。
私が日頃考えている「伝える」に加えて、「伝わる」視点を教えてもらった本でした。