宝塚市民プールでのアイス販売

「いらっしゃいませ〜!」「ありがとうございました〜!」
ファーストフードのお店ではありません。
アズイット・ザインのメンバーの宝塚市民プールでのかけ声です。
7月の初めにさかのぼります。
「宝塚市民プールでのアイス販売が、決定しました。宝塚市小規模作業所連絡会で請け負った仕事です!!」
アズイット・ザイン名物の一つ全体会議。ここで、アイス販売の作業が決定されました。
ざわ…ざわ…会場を様々な空気がつつみ重くなります。
実は去年もアイス販売の作業は行いました。が、そのキツさに、
「今年はもうやらんぞ!!」と言う人もいれば、
「え?今年やらせてくれるの?ラッキー!!」と言う声も様々。
7月から8月にかけての作業としては一大事となってしまいました。
私?私は「うーん」とうなりながら、「去年もやったし大変だけど頑張るか」と思い参加する事にしました。

そして、作業日当日。夕方になるにつれ、子供たちとその親などが現れ、アイスボックスの上を小銭が飛び交います。
商品が品切れしてしまった事を知り「ちぇ…」とうらめしそうに去ってゆく子供たち。
しかし、品切れはとどまる所を知りません。
夕方になるころにはアイスボックスの底が見えてしまっていました
でも、それでも、「何かないかな、冷たいもの」と寄ってくる子どもたち。
そう、ここは一種の戦場と化していました。
参加したメンバーも一番最初のあいさつやお礼を忘れるほどのです。

そして、夕方。戦いも終わり、売り上げの発表です「××,×××円です。」
メンバーの心に嬉しさが舞い降ります。戦いの成果が立派なものだったからです。

そうやって、7月後半から8月初め、アズイット・ザインで選抜されたメンバーは、
この熾烈なアイス販売をくぐり抜けました。