「北欧&アジア≪若者支援を探る旅≫報告会」開催報告

「北欧&アジア≪若者支援を探る旅≫報告会」
日時:2008年3月16日(日)13:30〜16:00
場所:ドーンセンター 大会議室
講師:白水 崇真子(キャリアブリッジ)
樋口 明彦(法政大学社会学部専任講師)

うららかな春の日曜に、たくさんの方々が参加してくださいました!

報告①フィンランド視察報告・青少年施策の現場(白水)
PISA(OECD学習到達度)世界第1位、国際経済競争力5年連続世界第1位・・・経済成長と社会保障が両立する国です。
「自分に対する信頼⇔市民・政策に対する信頼」がバックボーンにあり実現される、教育システム、若者支援の理念・しくみ・実行力etc・・・参加者の方から「移住したい」という感想が出るのも納得(%ニヤ女%) ユースワーカー組織や、職業訓練学校、10代の子どものグループホームなど、興味深い視察現場の報告がありました。

報告②韓国・台湾における若年者雇用問題の比較調査(樋口氏)
高学歴化・競争が進む台湾・韓国社会も日本同様格差が広がっているようです。北欧社会と大きく異なるのは、福祉・保障を国や自治体ではなく企業や家族にゆだねるという点。
そして「個人ベースの補助金がほとんど存在しない」という問題は、若年支援・就労支援の現場に関わっていてぶつかる大きな障壁だと実感します。

個々の政策は北欧・アジア諸国・日本もさほど変わりないという点について、会場から「施策の運用をいかに実行するかということが重要では」との意見や、「信頼関係に基づく社会」についての質問などをいただきました。さまざまな立場の方が参加してくださった学習会を終えて、私たち自身がどのような社会にしたいか、どのような環境をつくりたいか、ということを主体的に求め関わる時代なのだと再認識。キャリアブリッジ2年目に向けて気合を入れなおした1日でもあります。

参加者のみなさん、そして講師のお2人、ありがとうございました!!(%星%)

PS.宝塚NPOセンターさんのブログでも紹介していただきました〜