松尾湿原活動 サギソウ観察会

・期 日 2023年8月19日(土)
・場 所 松尾湿原
・参加者:川本、西村(昭)、安藤、西川、目黒、梶原、藤田、伊藤(千)、森川、山本、西村(ア)、山縣(梨)、山縣(志)、湯浅
 福井先生と子どもさん2名、
 宝塚市社会教育課 河本係長 
一般参加者 10名、
 
10時から事務所前での受付、資料配布、挨拶、説明後湿原へ移動。真っ先にサギソウの開花状態を確認しました。サギソウがたくさん咲いて私たちを出迎えしてくれて嬉しかった。

1週間前の8/12にサギソウの確認をした時は5分の1ほどの開花でした。連日の日照りで湿原もカラカラで、ビオトープもほぼカラカラでした。その後台風で水位は戻りましたが、人も生物達も色々な環境で生きているのをしみじみと感じ、湿原の小さな植物達も力強く咲いていることに感謝をしました。

写真:可憐なサギソウ

猛暑の為、湿原横の屋根のあるところで福井先生の “湿原保全の必要性と管理” のお話がありました。

松尾湿原は湧水湿地に分類される。

湧水湿地とは
*貧栄養
*特有の湿原植生が成立しその中には多くの絶滅危惧種や地域固有種が含まれる。
*暖かい地域にあって、泥炭の堆積がなく土になる
*低山地等にある為、宅地造成やゴルフ場開発などによる破壊がされやすい為、数が減少している。

*その為今ある湧水湿地を保全することが大切

保全とは
湿原の保全に関して、
*保護区ですとエリアを囲うだけでは、沼地→草原→森となり、湿原が消滅してしまう
*湿原の周りの落葉樹や常緑樹を伐採などで湿原の水を樹木の根から吸い上げた水分の蒸散を減らして、湿原の乾燥化を防ぐ。
*湿原の状態を保つことにより、貴重な植生や昆虫達も暮らせる。
*人の手を加えて守っていくこと。
などなど色々お話を聞き勉強にもなりましたし、これからも楽しくこの湿原の保全活動を続けようと思いました。

サギソウ調査開始
今年は会員も参加しました。私も真剣勝負で参加(笑)エリア毎に会員が湿原に入り5分間で数を数えます。開花中、つぼみ、開花後を確認していきます。今年はちょうどいい開花時期だったので、嬉しいことに数も多かったです。お昼になったのでお食事タイムに結果発表! 数は 690でした。昨年は473でしたので大幅に増えました!嬉しい結果です。
毎年恒例のサギソウの花数当てクイズ。上位5名の方に景品プレゼント
残念ながらピタリ賞はなかったですが参加者の方々の方が成績がいいのですね。

午後からまた湿原に戻り、参加者は福井先生の植物の説明。湿原の植物とその周辺の植物を観察されていました。

会員は植生調査をしました。よく似た特徴の物を比べながら調査するのがわかりやすいです。ムラサキミミカキグサとホザキノミミカキグサ、ヒメシロネはまだ開花してなかったですが、若いサワヒヨドリの葉と似たところがある、コケオトギリは午前中のみ開花でアリノトウグサと葉っぱのギザギザでみわけるなど間違ってカウントしないように調査をしました

今回もとても楽しく有意義な活動時間を過ごすことができて、よかったです。
参加者の皆様ありがとうございました♪
スタッフの皆さまもお疲れ様でした。

記:湯浅(%晴れ%)(%音符1%)(%笑う女%)