大阪公立大学、2年間のハッチョウトンボ研究調査終了

日 時:2023年3月4日(土)11:00〜
場 所:松尾湿原
参加者:大阪公立大学 平井教授 辻本院生 他2名、エコネット 伊藤(2:00迄)

2021年から始まった大公大(大阪府立大学)のハッチョウトンボに関する研究調査が終了しました。

本日は、設置されていた大きなトレイ(プラ舟)を撤収されるというのでお手伝いできればと同行させてもらいました。もちろん、ただ片付けるのではなくプラ舟で育った様々なトンボのヤゴの調査も行われていました。
初めに、人工芝を敷いたプラ舟を片付け始めて驚きの声!!先生たちも予想しておられなかったハッチョウトンボのヤゴが人工芝の隙間からたくさん見つかったことです。
写真〜人工芝の隙間を調査中

昨年の報告では「ミズゴケ」の舟から多く見つかったという事でしたが今回は人工芝の隙間から多く見つかって大変驚いておられました。一つのプラ舟から60匹も発見できたのです。
写真〜採集したハッチョウトンボのヤゴたちの一部

とても丁寧に採集されておられ、午前中ではミズゴケのプラ舟の調査にまで至らず。昼食を挟んで午後の調査にゆだねられるとの事でした。
シオカラトンボ、コノシメトンボ・・・・私がびっくりしたのは4、5cmもあるヤゴ(〜ギンヤンマだそうです)。プラ舟でこんなにたくさんのトンボが育っているわけですから、全体のエリアでは相当な数のトンボたちが命をつないでいる松尾湿原なのだということに改めて気づかせてもらいました。そんな松尾湿原に関わらせてもらっていることに感謝しています。
大切なご報告は、見つかったハッチョウトンボのヤゴたちは湿原と下のビオトープに半数ずつ放流されていたことです。放流されたヤゴたちが5月以降このエリアをにぎわしてくれることでしょう。
写真〜放流の様子

ビオトープ池でセトウチサンショウウオらしき生きものを見つけて写真に納めました。このあと、どこかに行ってしまって捕獲には至りませんでした。

2年間、大公大の昆虫専門家にここのフィールドを使っていただき色々教えていただいたことに感謝します。また平井先生は、これからも松尾湿原に関心を持っていただけるとのことですし、私たちの活動の支援もしていただけそうで今後の展開が楽しみになりました。
写真左から平井教授、院生の辻本さん、エコネット伊藤 記:伊藤(T)

後日談・・・・3/8に平井先生からメールをいただきました。今回プラ舟から見つかったハッチョウトンボのヤゴは総計347匹になるとの事でした。びっくり仰天ですね。
(追記:伊藤T)