「さわる文化への招待…国立民族学博物館准教授広瀬浩二郎さんの講演会」報告

主催/津市ボランティア協議会・津地区ボランティア連絡会

「さわる文化」を提唱されている、国立民族学博物館準教授の広瀬浩二郎さんをおにご講演いただきました。

●11月3日(土)13:30〜15:30、三重県教育文化会館5階 大会議室

『ユニバーサルデザインミュージアムを夢見て』という副題のついた「さわる文化への招待」広瀬浩二郎さん講演会は、冒頭に鈴木英敬知事からの『建設中の三重県立博物館はユニバーサル・ミュージアムを目指している』というメッセージが紹介されて始まった。

講演頂く広瀬先生も13歳の頃に視力を失われ視覚にハンディーを持つ研究者である。
会場の三重県教育文化会館5階大会議室に集まった参加者は72人。参加者の半分程が視覚にハンディーを持った方であった。広瀬浩二郎先生から事前にメールで届いた講演資料を墨字版100部のほか、津点訳友の会さんにお手伝いいただいた点字版も用意した。
広瀬浩二郎先生の講演は、お話だけで無く、CDの音楽が流されたり、何点もの資料が参加者全員に回わされたりというバラエティー豊かなものであった。また、そのうちの幾つかは音のするおもちゃや簡易的な民族楽器だったりするので、視覚にハンディーを持つ者も持たない者も同様に楽しみ理解する事ができた。
この講演会の内容同様に、先生の勤務される大阪市万博公園内の、国立民族学博物館では、触る事のできる資料展示を積極的に展開しているとの事であった。
講演で広瀬先生も触れられたが、三重県立博物館が本当の意味でのユニバーサルデザイン博物館になるように期待したい。