先日、国際協力について、
地方の中学校で話をしてきたのだったが、
話をしているうちに、
そこの生徒たちが本当に素直で、
一生懸命に勉強しているのが伝わってきた。

話が終わってから、
先生達と話していて、
その先生達が、熱心に指導している様子が感じられ、
それが、生徒達に伝わっているのだと分かった。

先生の影響で、将来を決める学生もいるように、
先生は、学ぶ者にとっては、本当に重要な要素である。

東南アジアのとある国では、
日本語を勉強してしばらくすると、
それほど話せなくても、
小銭稼ぎだったり、
自分のレベルアップの為だったり
すぐに日本語の先生になって、教え出してしまう。

その結果、教師自体が
学生に質問されると答えられなかったり、
日本人と話すと、黙ってしまったり、
すぐに授業を休んでしまったりと
そのうち、学生も
勉強がつまらなくなって、辞めてしまうことが多い。

しっかりとした教師と勉強できたら、
(それは、日本人でも、現地人でも関係なく)
いい学生が育っていくと思う。

そして、その学生の中から、いい教師が育ち、
正の循環につながる。

それを日本語の勉強にあてはめると、
まずは、日本人のいい教師が教えて、
更に、教師になりたい学生には、
教え方や練習方法も教えて、いい教師に育てる。
その後は、授業を見学して、
随時、日本人教師が教え方をチェックし、
アドバイスをしていく。

この流れで、多少時間をかけて、
教師を育てていく必要がある。

その為に、経験がある日本人日本語教師を雇用、
外国には、派遣する必要があり、
安定した生活がおくれるように、
努力していかなければならない。

海外の日本語教師の中には、
劣悪な条件で働かせられたり、
給料が何ヶ月も出なかったりする人も少なくない。

そして、経験のある教師は
なかなか海外に出たがらないという流れに
つながってしまう。

その安定した雇用のために、
我々NPOでも力を発揮したい。