庭の巣箱から、5月15日の午後、四十雀の雛達が巣立ちました。幸いにもその一部始終を、家の中にカメラを据え、眺めることができました。
それは先ず、巣箱の前を飛び交う親夫婦の優しい小声の呼び掛けに始まり、それに応じ一羽目が午後3時40分、それから1〜2分間隔で約20分の間になんと9羽もが出て行きました。みんな黄色い嘴にまん丸黒目玉、丸い出口から下界を覗く顔には緊張感がみなぎってました。(写真1: 初めて眺める世界)

自然界はむごいもので、途中、この騒ぎを嗅ぎつけて、カラス3羽が現れ、続いて、長くて大きな青大将(へび)までやって来て幼鳥を狙います。健気に大声をはりあげて牽制する親鳥達、こちらも興奮し、夢中で裸足で飛び出し、棒を振り廻して追い払いました。(写真2: 初飛翔)

巣立ちはほぼ順調、でも9羽目は育ちが遅いのか、兄弟達とは逆方向の低木の繁みにしがみつき、親からはぐれるのではないかと一時は暗い気分になったのでした。明日から淋しくはなりますが、自由に庭木の手入れは始められます。
(写真3: 飛び立つ決心が…)

(写真4: 母鳥が励ます)

(写真5: やっと飛び立つ第9子)

さて、北側の戸袋で抱卵中のむく鳥は、いつ巣立ってくれるのか?

(会員:S.K.)