自己発見法(セルフ・カウンセリング)〜心の交流を目指して〜

お互いにとって心地の良い交流の出来た時、
心の中にあたたかで満ち足りた気持ちが広がっていきます。
話しを聞かせてくれてありがとう。
そんな思いから笑顔でこたえたくなるような。

日頃、自己発見法(セルフ・カウンセリング)に取り組んでいる
柏・茨城地域の学習者とやすまろ先生が
今年の3月19日に交流会を行ないました。
今回は、その中からやすまろ先生のお話しを紹介します。 

<やすまろ先生のお話し>

セルフ・カウンセリングの場合は自分の言動を反省して
良い自分を目指そうとかとそういう事ではないのです。
あくまでも相手と自分との間に交流が起こるような
コミュニケーションを目指しているという事ですね。

自分の気持ちを伝えて相手の気持ちを受け止める。
自分の思い込みではなくて、相手の気持ちを受け止めることを目指しています。
その繰り返しは、自分の相手に対する認識が絶えず崩れていく
ということを意味しています。
自分はこうだと思ったけれど、そうじゃないんだという風に分かるという。
自分の思い通りにならない現実を受け止めていくと結果的に
自分の認識が変わるということになるのです。

現実を受け止める、セルフ・カウンセリングの方法論についてお話しすると、
四つの理解の段階があるのじゃないかなと思います。

☆ 第一段階としては、セルフ・カウンセリングとはこういう方法なのだと分かる。

それは、本を読めばすぐ分かります。こういう方法なんだと。

☆ 第二段階、ルールに沿ってセルフ・カウンセリングをやってみる。

例えば、子どもが勉強しなかったという例でやってみると、
相手欄に、子どもは勉強してなかったとは書けない。
相手の現実を書くと、子どもはテレビを見ていたとなる。
テレビを見ていた子どもを見て、私は<子どもは勉強してない>と思った、
という風に書き加えることになる。
すると、自分と子どもは別人格だということが分かる。
そうすると、子どもは、テレビを見てたかっただけ。
でも、自分の方は、勉強して欲しいと思っていたから、
子どもが勉強してないのでわがまま者だと思ったんだなあと分かる。
認識が変わる。
そうすると、自分は、勉強して欲しいなと思い、
相手は続きもののテレビを見たいのだと食い違いが見えてくる。

☆ 第三段階、発見を行動に移してみる。

第二段階の例を使って説明すると、自分と相手の食い違いその現実を踏まえて、
お母さんとしては、あなたが勉強してないと落ちちゃうんじゃないかと、
とても不安なんだよ、どう思うと聞いてみる。
でも、お母さん、僕はちょっとこれだけは見たい、見ないと落ち着いて勉強できないよ。
そう、だったらそれだけ見たら勉強する気はあるのと言ったら、
あるよ。そう、じゃ、そうやって見たらと、という具合になる。

☆ 第四段階、さらに自己探究して自他の交流を深める。

で、子どもがやらないかもしれない、やらないときは、
あんた、約束したのにやらないけど、と怒って言うのじゃなくて、
どうしてーと。どこまでも探究を深める。
そうやって共同の結論を出していく。
自分が変わることが目的になっていないのです。
いいですか。どこまでもこの方法論は、共にということが、
決定的に重要性を持っている。
平たくいえば、コミュニケーションということです。
もうちょっといえば愛ということなのですね。
愛っていうと何となく情緒的になっちゃうので、どうも具合が悪いから止めましょう。
共に、そういう風に考えています。

でも、私たちが未来に自分のモノサシで、こう在りたいああ在りたい、
こうなろうああなるべき、強さはそれぞれあるけれど、それに捉われていると、
相手が見えなくなるんです。
こうなりたいああなりたいという方に関心がいってしまうからです。

だから、たとえば、忍耐強い自分がいいのだと思っていれば、
忍耐できない自分が良くなかったって反省で元に戻って、
それに固執するとすべてが忍耐できるか出来ないかで見てしまう
という風になりますね。そうするとコミュニケーションと関係ないですね。

セルフ・カウンセリングで変わるというのは、どこまでも、
交流ということの起こりうる可能性ですね、可能性までです。言っているのは。
そのためにはどうしても自分の内面の現実を認識してないと伝えようがないのです。
そして、相手の現実は分からないと認識しつつ分からないけれど、
でも、推測は出来る。
で、聞いてみるしかない。そのことが分かるのが大事なんですね。

だから、セルフ・カウンセリングして相手側の洞察をするとき、
いま一つ書けないわけです。相手の気持ちだからです。
分からないのだと思えば、自然に聞こうという気持ちになるのですね。
聞いてあげようでなくて、聞かなきゃ分からない。
聞いたからといって分かるという保証もないのです。
なぜか? 相手が不正確に把握しているということもあるからです。
そこで、もっと良く聞かなくちゃとなって、交流がはかれるのです。

交流ということが目標になっているわけです。
だから、究極的な目標が大事なのです。方法というものは必ず目標があるのです。
そうは、いってもその目標からずれるということはしょっちゅう起こります。
でも、究極目標は自分の受容に基づく、他者の受容に基づく、
自他の交流による共同の知恵を創り出すということが目標になる。

こんな風に考えてみたらどうでしょうか。
それにはまず、現在の自分を認識するしか他に方法がないのです。
だから、未来にこうなりたいなと思っているのだなあと認識することは大事です。
でも、そうなるということを保証してないのです。
それがセルフ・カウンセリングの方法論ではないからです。(%王冠%)
(柏スクリーングセンターの猪野先生がまとめられた講義録をご紹介しました☆)

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