自己発見法(セルフ・カウンセリング)〜方法と狙い〜

目の前の出来事を自分がどのように感じ、
どのようにとらえているのか。
書き表し、読み返す、その意味と目的を
創案者の言葉で伝えています。

「自己発見法(セルフ・カウンセリング)の方法と狙い」

「セルフ・カウンセリング」は、書く・読むカウンセリングです。
書くカウンセリングでは、
自分が書いた内容を、自分で何度も読み返すことができます。
そのときの状況や相手の反応に左右されずに、
自分自身を反省し、吟味することができると言っていいでしょう。

それでは、自分について書きさえすればいいのでしょうか。
ただ書くだけでは、必ずしも、相手についての理解や
自分についての理解が変わるとは限りません。
書くことで、かえって、相手や自分に対する
今までの見方(評価)が強められて、固定化してしまうこともあります。

私たちは、自分が知らず知らずに
身につけてきたモノサシ(既成の価値概念)にもとづいて、
物事を見たり、聞いたり、評価したりしています。
さらに、自分のモノサシを当てはめて見た一部だけで、
それを全部だと思い込んでしまいます。
もし、私たちが自分のモノサシに気づかずに、
相手の一部を全部だという思い込みにとらわれていると、
相手をリアルに認識できなくなってしまいます。
そうなると、私たちは、相手の現実に即して、
適切にふるまうことができなくなってしまいます。

それでは、どうしたら、自分や相手の見方が変わるのでしょう。
「セルフ・カウンセリング」では、決められた用紙(フォーマット)に、
決められたルールに従って書いていきます。
この方法で、書いていくことで、特定のモノサシによって
相手や自分を肯定したり、否定したりするのではなく,
あらゆるモノサシのとらわれから自由になって、
事実を事実として、あるがままに受け容れられるようになります。

この方法で書くことによって、
自分の内面の思いをリアルに表現することができます。
また、この方法で書いたものを読み返すことによって、
自分の思いを認識することができます。
書き表しては、読み返す、ということを繰り返すことによって、
自分のモノサシからはなれて、
あるがままの自分を認めることができるようになります。
あるがままの現実の自分と現実の相手とを認めることができると、
はじめて、自分の問題を発見し、
自分の解答を発想することができるようになるのです。

このように自分で自分の問題を発見し、
自分の解答を発想するための自己発見法が「セルフ・カウンセリング」なのです。(%王冠%)

(渡辺 康麿のことば)

☆こちらのセルフ・カウンセリング学会公式HPで詳しいご案内をしています(^^)/

http://www.self-c.net