ぼうさい探検隊マップコンクール表彰式に行ってきました。

1月26日東京の損保会館にて「第15回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」表彰式と15回記念式典が開催されました。今年は全国の556団体からマップ2,865作品(参加人数合計17,983名)が届けられました。この中から厳正な審査により各種の賞が授与されます。NVNADは、毎年「わがまち再発見賞(日本災害救援ボランティアネットワーク賞)」を授与していますが、今年の受賞校は愛媛県立愛南町立東海小学校(団体名:東海9)でした。2年生、4年生〜6年生合計9名が作成したマップは、大津波に備えて避難場所・避難経路をすごろくのマス目で示したものです。サイコロの目によって避難経路のどこかで立ち止まります。そこには、実に考えさせられる問いが待っています。1つ1つ考えながら避難場所に到達していくすごろくで、楽しみながら津波避難に対する具体的な場面を学ぶことができます。さらに、買い物や散歩などの途中であればどうするか、そのために何をもって買い物や散歩にいくかなど、「ながら防災」に関する様々な提案も書かれています。極めて優れたマップになっていると感心しました。東海9の皆さん、おめでとう!

15年の歩みを振り返る式典は、創設時から損保協会として多大なご尽力をいただきました宇田川様(現業務企画部長)より15年の歩みをお話しいただき、今回作成された「防災探検隊15年の軌跡」と題するビデオの上映がありました。続いて、主催者である日本損保協会、朝日新聞社、日本災害救援ボランティアネットワークがお世話になってきた皆さまから嬉しいコメントをたくさん頂きました。15年間1年も欠かさず参加された豊田市足助小学校の先生、愛媛県愛南町で工夫に満ちたマップを作り続けて後輩の先生方をも育ててこられた先生、また、ご自身が小学生の頃マップを作り受賞され、現在は看護師を目指して頑張っているという大学生などから、マップコンクールの意義やその後の生活への影響まで語って頂きました。客席で聴かせていただきながら涙が出そうになりました。阪神・淡路大震災後に、西宮で細々と始めた活動をここまで育てていただきましたことに、損保協会様、朝日新聞社様はじめ各方面の皆さまに改めて心より感謝申し上げます。

表彰式後の交流会では、損保協会専務様より、「素晴らしい活動なので、15回で止まらず、30回、50回、いや100回に向けて頑張ろう!」とご挨拶をいただき、さらに嬉しく、また、身の引き締まる思いでした。
15年間で、応募されたマップは累計26,860作品、参加児童数は総数185,468名となりました。審査委員長の室崎先生(神戸大名誉教授)からは、「マップをつなげて富士山よりも高くなるように頑張ろう」と盛り上げていただいています。第16回からもさらに広く多くの皆さんに、また、多様な皆さんにご参加いただけるよう主催者(の1つ)としてますます頑張っていきたいと思います。
改めまして、皆さまのご協力に深く感謝申し上げます。