西日本豪雨災害 活動報告(第15報)

8月3日(金)、西宮市社会福祉協議会と共同で、岡山県真備町に第2弾のボランティアバスを出しました。また、今回のバスは、「ひょうごボランタリープラザ」と連携して実施させていただきました。朝6時50分に西宮市総合福祉センターを出発し、バス車内では被災地の状況や活動内容について主催者から説明した後、自己紹介として名前と今回参加した動機を全員からお聞きしました。10時過ぎに職業訓練大学校内に設置されている倉敷市ボランティアセンター本部に到着し、受付を済ませ日赤奉仕団から熱中症予防についての説明を全員で受けた後、真備町の呉妹(くれせ)サブサテライトがある呉妹診療所を目指しました。呉妹サブサテライトには10時30分過ぎに到着し、前日入りしていた理事長渥美や中国、岩手のメンバーと合流しました。

今回の参加者はスタッフを含め総勢45名で、5グループに分かれて活動を行いました。まず、5グループのリーダーと現地のスタッフとの間で打ち合わせを行い、依頼家屋の場所の確認や必要な資材の準備などを行ってから、徒歩組(2グループ)とバス組(3グループ)にそれぞれ分かれて移動をしました。バス組の1グループは、依頼家屋の場所がわからず迷ってしまったり、行ってみたら作業はほとんど終わってしまっていたりと、少々ハプニングもありましたが、結局近くのご家庭で作業を行うことになりました。今回5グループに依頼があった作業内容は、各家庭で違いはありますが、家財道具や畳の搬出や泥だし作業、あるいは、廃棄物のゴミ集積所への運搬やアルバムの整理と処分などでした。

この日も現地は酷暑で、20分作業しては10分休憩といったペースで作業を進め、ボランティア本部からの伝達で13時30分には作業の終了を目指してくださいということになりました。実活動時間は2時間弱で、ボランティアさんの中にはまだまだ作業を行いたかったという意向もありましたが、何かあってからでは遅いので、仕方ない判断ではないかと思いました。14時頃には呉妹サブサテライトに戻ってきて、活動報告を各グループリーダーから現地スタッフに伝え、資機材などを返却し、着替えをしてバスは15時頃に帰路につきました。帰りのバス車内では、全員から感想をうかがいましたが、皆さんが気付いたこと、感じたことを熱心にお話しくださいました。「お手伝いに入ったお宅で、どのような言葉をかけるか戸惑った。」「被災者の方にとって愛着のある品を廃材として扱うことに複雑な思いがした。」「泥だらけのお皿を捨てる際、そのお宅の方々のこれまでの生活が浮かび、実際の重さ以上の重さを感じた。」「チームで声掛けしながら作業したので、やりやすかった。」「お手伝いに伺った家の高齢のご夫婦が、ボランティアと一緒に一生懸命片づけをされていたので、少しでも休んでいただきたかったが、うまく伝えられなかった。」「現地での活動時間は短いが、仮に1人1時間程度であっても10人で作業すれば10時間分の片づけができると考えると、少しでもお手伝いになるのではないかと思う。」「作業は大変だったが、我々はたった1日のこと。でも被災者の方々は1ヶ月ちかくもの間、この過酷な作業をされている。」「まだまだ人手が足りていないことを目の当たりにして、また参加したいと思う。」「帰ったら、自分の周囲の人に現状を伝え、活動に誘いたいと思う。」この他にも、お聞かせ頂いた感想やご意見はたくさんあり、ここには書ききれませんが、それぞれが感じたこと、考えたことを参加者全員で共有できたことは大変意味があったと感じています。また参加したいとおっしゃってくださった方が殆どであったことも嬉しいことでした。

最後になりましたが、今回、近畿ブロック派遣で1日からこの呉妹サブサテライトに配属されていた吹田市社会福祉協議会の新宅さんには、受け入れについて色々とご尽力いただき大変お世話になりました。また、ひょうごボランタリープラザ様にはバス運行のご支援をいただき感謝申し上げます。そして、西宮市社会福祉協議会の皆様には、準備から当日の運営まで多大なご協力をいただきましたこと、改めてお礼申し上げます。被災地ではまだまだボランティアが必要な状況です。今後とも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。