COP10「名古屋議定書」採択 生物資源利用に国際ルール

名古屋市で開かれた生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)は30日未明、医薬品のもとになる動植物など遺伝資源の利用について定める国際ルール「名古屋議定書」と、生態系保全の世界目標「愛知ターゲット」に合意した。

★名古屋議定書の要旨
 生物多様性会議の「名古屋議定書」の要旨は次の通り。

 一、遺伝資源の利用で生じた利益を公平に配分するのが目的。

 一、遺伝資源と並び、遺伝資源に関連した先住民の伝統的知識も利益配分の対象とする。

 一、利益には金銭的利益と非金銭的利益を含み、配分は互いに合意した条件に沿って行う。

 一、遺伝資源の入手には、資源の提供国から事前の同意を得ることが必要。

 一、多国間の利益配分の仕組みの創設を検討する。

 一、人の健康上の緊急事態に備えた病原体の入手に際しては、早急なアクセスと利益配分の実施に配慮する。

 一、各国は必要な法的な措置を取り、企業や研究機関が入手した遺伝資源を不正利用していないか、各国がチェックする 
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102901001051.html

生物多様性COP10公式ウェブサイト
http://www.cop10.go.jp/