なぜ、アメリカには国民健康保険がないのか?

いま、話題のマイケルムーア監督の映画「シッコ」(sicko 病気)を、もうご覧になりましたか。

この映画は、アメリカの医療保険制度を取り上げたものですが、アメリカには国民健康保険制度がありません。
基本的には、民間保険会社へ自己責任で個人加入をすることになっていますが6人に1人が未加入者で、年間1万8000人もの人が死んでいきます。
事故で2本の指を切断した男性は、「薬指を接合するには1万2000ドル、中指は6万ドル、どうする?」と選択を迫られ中指の接合をあきらめてしまいした(%涙%)(%涙%)。

なぜ、アメリカはこうなのか.
保険に入っている人の場合でも、保険会社は出費を抑えるために、保険が適用されないよう適用除外の診断名を多数(無数に)用意をしています。
しかも、適用除外の診断をした医師には報酬がでるという仕組みまで・・・・!
これでは、保険に加入していても、いなくても高い医療費を払わねばならないのです。

ムーア監督はカナダ、イギリス、フランスへ調査に行きます。
さらに、治療を満足に受けられなかった人々を連れキューバにも・・・。
「なぜアメリカには他の国のように国民健康保険がないのか。よその国の良いことは真似をしても良いではないか」と問いかけます。

ところで、日本は医療費の自己負担額が1割から3割になり、救急の場合でも病院に受け入れてもらえない実態も相次いでいます。
これからの、日本の医療保険制度はどうなるのでしょうか?
アメリカのようにならないとも限りません。
どうあるべきか、を考えるえるための良い機会になればと思います。
(K.M)