【パズル班】6/4モネ『睡蓮』撮影

初めまして。アートフェスタ3本柱のうち、1つを担当します!京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科(ASP)の「ギャラリートーク&アートパズルプロジェクト」チームです。

「アートパズル」とは、アサヒビール大山崎山荘美術館が所蔵するモネの名作『睡蓮』を巨大パズルにして、参加者のみなさんと楽しむ前代未聞のワークショップです。

これから、このチームの様子や、ワークショップの準備風景などを、我々ブログ班が、ご報告していこうと思います!みなさんに楽しんでもらえるワークショップになるよう、チーム一丸となり、頑張っていきますのでご期待ください!
さて、6月4日(月)には、さっそく、大山崎山荘美術館で、モネの『睡蓮』の撮影がありました。『睡蓮』の絵を、本物そっくり!のパズルにするため、ご協力くださったのは、グラフィックデザイナーの山口晃吏さん、フォトグラファーの福谷均さん、そして大山崎山荘美術館の事務次長の山城淳一さんです。
対面をすました我々は、いよいよ撮影現場へ。

機材運びも重要な仕事です!慎重に…。

さすが長年の経験を積まれたプロ、順序よく、スピーディーに機材が組み立てられていきます。

 山口さんがもっているのは、カラーチップです。本物の絵の色とあわせます。後の工程では、パソコンで画像処理をしていくのですが、微妙な色のズレはやはり人間の目で確かめないと再現できないとのこと。色は無限にあるため、経験が成せる「技術」なのです。

普段、あまりお目にかかることのできない撮影や、道具を間近で見学し、パズルチームのメンバーは、みんな目が釘付けになってしまいました。
下はカメラの角度を調節するために使用する、「水平器」。

様々な道具による綿密な計測ののち、待ちに待った撮影の開始です!
写真からでも、福谷さんの集中力が伝わってきます! この撮影には、シュリロ トレーディング カンパニー リミテッドの協力で、3900万画素のカメラを使用しています。シャッターを押してから画像を取り込むまでしばらく時間がかかります。ずばり、「撮る」というより「スキャンする」感覚だそうです。そのため、かぎりなく本物に近い『睡蓮』が再現できるのです。
すごいですね〜。

 約2時間かけ、無事撮影も終了。福谷さんと山口さんにお話を伺いました。お二人は、国宝をふくむ数多くの古い絵画の精密複製の制作に関わってこられました。今回は、私たちのお願いにボランティアで応えてくださっています。

 お二人に共通していたのは、仕事に対する姿勢が、非常に真摯だということです。「最初から最後まで気を使うこと。作品の色などを見るときには、客観的な視線を、自分のなかにもつことが重要」という、山口さんの言葉が印象的でした。どんな場面にも、当てはまる言葉ではないでしょうか。私達も、たいへん勉強になりました。

福谷さん、山口さん、山城さん、本当にお世話になりました! ありがとうございました!!

 ついに制作が始動したモネの『睡蓮』パズル。協力の日本ヒューレットパッカード株式会社による印刷は、絵の具のもりあがりまで再現可能だとか!?パズルの出来上がりがとても楽しみです♪
 今後とも、パズル制作の裏側など、どんどん更新していきます!次回もお楽しみに…。