アートのある究極のライフスタイル?

この前の日曜日、阿佐ヶ谷にある「とたんギャラリー」で、知り合いのアーティストの中崎透さんが関わっているプロジェクト「ナデガタインストールパーティー」の最終日にお邪魔して来ました。この場所は、阿佐ヶ谷住宅という、昭和33年に竣工した、緑に囲まれた静かな環境のテラスハウス。設計は東京文化会館でも知られる前川國男です。
阿佐ヶ谷住宅はすでに取り壊しが決まっていますが、その一棟にお住まいの大川さんは、この住宅のことをもっと多くの人に知ってもらいたくて、昨年10月から「とたんギャラリー」として、期間限定で、ご自分の部屋をアーティストのための展示空間として公開されて来ました。
今回のインスタレーションでは、中崎さんたちは住宅の中に、パッチワークのようにいろいろな建材を組み合わせ、新しい床を作ってしまいました。そのため部屋に入ると、天井がとても近くて、なんとも不思議な空間を味わうことができます。これまでの展覧会で他のアーティストたちが制作した作品も部屋の壁や窓を彩って、これぞ究極のアートのあるライフスタイルという感じです。
2003年のAAFで、中崎さんは隅田川のそばでビール掛け大会をするというプロジェクトで参加していました。最近は、昨年青森で開催された地域系アートプロジェクト「あおもりアート商店街」、それから4月22日まで広島で開催されている「旧中工場アートプロジェクト」に参加、各地のアートプロジェクトを動き回る、フットワークの軽いアーティストです。
ちなみに広島には、昨年のAAFの際に向島で活動した「向島・路地園芸プロジェクト」の竹田さん+植田さんもアーティストとして参加しています。アーティストの活動を通して、いろいろな場所が繋がってゆくのは興味深いですね。(曽我)