☆(*^_^*)☆悲劇の体育館とのお別れ会〜読売新聞岩手版〜

9月30日に陸前高田に行って参列した、体育館・公民館他の建物とのお別れ会の模様が、10月1日付の読売新聞岩手版に[悲劇の体育館にお別れ〜陸前高田〜」と題して掲載されています。

写真も参列者の人数や会の模様も、他社の記事に比べて正確で、ありのままが掲載されているという印象を受けました。

一つの事実が、何を伝えようとするかによってこんなに違う形を与えられるのだ、と認識を新たにしました。

それを取材して文字にする記者の方の問題意識や、そこに関わった人々へのまなざしが記事としての「いのち」となるのだと感じます。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20120930-OYT8T00612.htm

写真中央の柱の前に白っぽい服を着た私の顔が少しだけ写っていますが、これは体育館の外階段から撮った写真だと思われます。こうして写真見ると、体育館の大きさと損壊の甚大さが、改めて実感されます。

参列した人々約100人が体育館の中ではなく外を見ています。

それは、海の方を眺めているからなのです。海の方向にあった海洋センターも被災して、その建物へのお別れの言葉を述べた方が、海洋センターの方を向いてくださいとおっしゃり、一同が海をみつめる形になりました。

体育館入口から海を眺めると、目の前に建物が何もなくなって、平地が広がっているせいか、海がこんなに近くにあったのだ・・・とあらためて海の近さを実感しました。

海と共に生き、海と共に生活しているこの地の方々の想いを推し量るには、私はあまりに遠い場所に暮らしているのだということも同時に痛感しました。

最初はどんよりとした曇り空で、小雨がそぼ降る中での開会でしたが、会が進むに従って、周囲に光が差してきました。

そして、1時間弱の会が終わる頃には、綺麗な青空が広がって日差しも強く、周囲が輝いていました。

コスモスの花が揺れていた階段下。蝶が飛んできた駐車場付近。そして爽やかな風が吹き渡っていた体育館とすべてを包むかのような大きな青い空。

犠牲になられた方々や、被害をうけた建物たちの魂が、天国から地上の私たちを応援してくださっていることを強く感じた9月30日のひとときを、この写真と文章が、鮮やかに思い出させてくれました。

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