2009年2月 生まれ変わったバス停たち

(%ニコ男%)バスマップブログが本格運用されてから、2年が経とうとしています。
バス停の状況も変化しているところが見られ、ブログの情報が古くなっているところも見られます。こういった情報を含め、バス停の改善をすすめる体制が整えられないことも、運営が厳しい現状を反映しています。
今回はこういった現状を変えることのできたバス停をいくつか紹介します。

(%CD%)交通公園前(整備後)

阪神バスの「交通公園前」バス停では、新しい上屋とベンチができました。
この上屋とベンチは広告会社が整備したものです。壁面の斬新な広告は企業との契約期間が終われば、別のものに取り替えられます。上屋やベンチの清掃も広告会社がしてくれます。

自治体やバス会社は、広告会社と契約をして、バス停に広告を設けることを許可します。これまでは、市の広告条例などで、バス停も含めた道路上に広告を出すことは制限されていました。
しかし、景観に配慮して、審査で認められたデザインに優れた広告をバス停に掲載できるように規制緩和されました。

広告会社が企業に広告を募集し、そのお金でバス停の施設と広告を整備し、管理・清掃するしくみができました。バスの利用者だけでなく、通行者も広告を見ることができるため、宣伝効果が期待できるところで、バス停が整備されていきます。
みなさんも、こうした広告つきのシェルター式バス停に注目してください。

(%CD%)交通公園前(整備前)
整備前はバス停の標柱が立っているだけでした。

(%青点%)阪神バス「交通公園前」

(%CD%)コニカミノルタ前(整備後)

一方、社会貢献に力を入れる企業もあります。
会社の前にバス停があるコニカミノルタでは、会社の前の敷地を利用して、上屋とバス停を新しく整備しました。壁や植栽を整備し直すのに合わせて、会社が費用を負担して
バス停もきれいに整備されました。
社員の人しか使ってはいけないということはありませんので、お気軽にご利用ください。

(%CD%)コニカミノルタ前(整備前)
整備前もわずかな敷地を利用して、ベンチは置かれていました。

(%緑点%)伊丹市営バス、(%赤点%)阪急バス 「コニカミノルタ前」

(%CD%)大庄小学校

新しく整備されたわけではありませんが、工夫を凝らしたバス停が各地にあります。
「大庄小学校」バス停では、学校横のスペースを利用して、歩道を拡幅し、休憩スペースを設けて、バスを待つ人も利用できるようになっています。

(%星%)尼崎市営バス「大庄小学校」

このように、バス事業社、行政、地域住民が協力すれば、公共施設の敷地、店先などを利用して、上屋やベンチを置くこともできます。ただし、許可を得ず、道路上にベンチを置くことはできませんので、必ず役所と相談して行なってください。
また、学生や地域のボランティアがバス停や周辺の道路を清掃、花壇の整備を行なっている姿もみることができます。こうした地域を支援するための法律もできました(地域公共交通の活性化及び再生に関する法律)。地域住民も参加して話し合い、バスの運行経路や運行本数の見直し、バス路線の新設、低床車両の導入、バス案内システムやICカードの導入、バス停の改善などを実現していきます。

(%晴れ%)バス停は「地域の顔」、みんなで協力すれば使いやすいバス停に生まれ変わります!