講座 第2弾 ペイ・エクイティの実践—ケアワークは低賃金?そのなぞに迫る!

「講座 第2弾 ペイ・エクイティの実践—ケアワークは低賃金?そのなぞに迫る!」「同一価値労働同一賃金原則を実際に使ってみよう!」という講座があります。ペイ・エクイティとは『同一価値労働同一賃金原則』のこと。今日の、格差社会が広がる日本において、格好のテーマである。

□い つ 8月23日(木) 18:45〜21:00
□どこで ウィングス京都 第一会議室
 http://wings-kyoto.jp/01wings/03access.html
 地下鉄烏丸御池・四条・阪急烏丸から徒歩5分
□資料代 300円

1.職務評価の実践結果
均等京都では、京ガス男女賃金差別事件の判決に基づき、ペイ・エクイティ運動を進めています。 実際にある職場の事例を検討しました。みんなで議論をしながら、できうる限り客観的な評価をして点数化しました。
結果は、正規職員の職務の価値を100としてアルバイト職員の職務の価値は74%、一方賃金は正規職員の15%でした。仕事の価値を基準に比較すると、賃金の余りの低さに驚愕します。
このような事例をたくさん作って、実際の職場で賃金格差是正を勝ち取ることができれば、画期的なことです。職務分析と評価は、男女賃金差別や、パート、派遣、契約社員など非正規と呼ばれる人たちの均等待遇を獲得するためにとても重要な切り口であり、有効な手段だと位置付けられます。

2.みんなで楽しんだ・簡単職務評価
第一回目、6月21日の講座には40人もの人が集まりました。均等京都で開発した「1時間でできるカンタン職務評価」を活用し、ワークシートに沿って、みんなで自分の職務を分析・評価しました。
担当する職務に必要な、(1)技術、(2)精神的・肉体的負担、(3)責任、(4)労働環境の4つの大きな要因について、あくまで性に中立な、仕事そのものの分析・評価です。職務評価のシュミレーションはとても好評でした。
自分が最も重視している職務をひとつだけ選択して評価したため、ほとんどの人が高い得点になりました。職務評価は、従事している仕事のすべてを分析・点数化し、平均点で価値を計ります。
実践して楽しめた簡単職務評価の経験を活かして、より詳細に分析・評価するために、3人のケアワーカーに再度挑戦して頂きます。

3.ケアワーカーの仕事の価値はなぜ低い?
全国津々浦々で活躍しているケアワーカーの賃金の低さは飛び切りです。施設の仕事はもちろん、訪問介護のケアワーカーも自立とは程遠い条件で働き、疲れ果てています。05年11月7日に成立した「障害者自立支援法」は、障害者の権利宣言(国連決議「障害者が同年齢の市民と同等の基本的権利を有する」)の精神を根底からくつがえすものです。
極めて低額の年金から一律1割負担を強いられた障害者は、貧困のため充分なケアを日常的にあきらめざるを得ない状況が続いており、非常に深刻な社会問題と化しています。また日本政府は、ケアワーカーの使い捨てを当然の施策にしています。私たちは、ケアワークの職務がなぜ正当に評価されないのかの「謎」をみんなで考えたいと思います。「感情労働」についてのレクチャーを通して議論を深め、ペイ・エクイティ運動から均等待遇への道筋を探りましょう。
ぜひ多数のご参加をお待ちしています。

印刷用のチラシはこちらから
http://www.geocities.co.jp/joseinetjp/doc/

主催:均等待遇アクション21京都
 ACW2京都・滋賀交流会
 宇治市広野町西裏99‐14 パール第1ビル3F
 TEL:0774‐43‐8734
 FAX:0774-44-3102
 Email: k21kyotoアットyahoo.co.jp
 http://kinto.blog52.fc2.com/