首都高速中央環状線山手トンネル開通 大山道大橋ジャンクション現場視察

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大山道については、何度かこのブログでも紹介していますが、渋谷から三軒茶屋の246途中に大橋、三宿があります。

本日、首都高速中央環状線山手トンネル(池袋-新宿間)が開通したようですが、先日(12/15)工事中の大橋ジャンクションの建設現場見学会がありました。山手トンネルが高架構造の首都高3号線(渋谷線)と接続するために、国立競技場程の大きさのループを2周して地下から高架に登り上がるようで、ループ屋根の上は公園?広場になるようです(2009年度)。

すぐ近くで長年商店を営む女主人は、この街の移り変わりを戦前、戦中、戦後と見て来られ、戦中時の空爆被災の様子などは自主出版もされています。この一大プロジェクトの計画段階から住民としての要望、アイディアも提案されてきたと聞きました。無味乾燥なコンクリート構造物に壁画を配置するなど、地元大山道沿いの商店街の活性化に繋げるものでしたが、屋上が公園・広場になることは、屋上緑化での環境考慮だけでなく、人を集める意味でも女主人ら市民の意見が取り入れられたのかも知れません。ただ、この地域数百世帯の内半分くらいしか新しくできる高層再開発ビルには戻っては来ないだろうともこの説明会で聞きました。

故郷せたがやヴィジョン研究会(seCOGO)の右のベース地図で、この場所を赤丸で示しています。
大山道(246)は、渋谷道玄坂から大阪上に登り、目黒川が削り込んだ低地に駆け下りた後、三宿まで緩やかに登りますが、東名高速に繋がる首都高3号線は、巨大な橋のように目黒川を跨っているのです。車で走ると平坦に感じ、昔の地形やそこの暮らし・歴史は知る気は起きてこないでしょう。便利な交通網等によって失われてしまうもの、それはなかなか目に見えないものなのかもしれません。

渋谷方向からの「田園都市せたがや」玄関口の池尻・三宿周辺は、古郷せたがや探訪の起点となるものと思われます。
(注:ベース地図上の水色ラインは、行政上の目黒区との区界。また、三軒茶屋の英語表記は、正しくはSangencyaya ?
地図の問い合わせは、古郷せたがやヴィジョン研究会へ mailto:setagaya_vision@yahoo.co.jp)