9月29日と30日に「東日本大震災で被災した気仙大工の建物を学ぶ事と復旧支援」をテーマとした第17回全国集会を宮城県気仙沼市と岩手県陸前高田市で開催しました。参加者は17名。御案内の高橋恒夫東北工業大学教授と地元の紺野文彰さんを加えて19名で気仙大工の建物や被災地を訪問しました。
テレビでも何度も放映された気仙中学校が見下ろせる高台で参加者は高橋先生から被災状況のお話を伺いました。奇跡の一本松は9月12日に伐採されて見ることは出来ませんでした。
http://www.youtube.com/watch?v=vOu-WOEeIWY&feature=related
その後、今泉の集落の諏訪神社の境内で地元の紺野文彰さんから、被災時の様子をうかがいました。神社の石の階段は途中が津波によって流され、石の鳥居も崩壊して竹の鳥居が仮設されています。
諏訪神社に地元の多くの方が避難されて助かりましたが、集落全体が津波で流されるのを呆然と見ていたそうです。その後、2日間は皆で協力して境内でたき火などをして過ごされました。(注)紺野文彰さんが撮影された神社からの津波の映像は「街の記憶記念館」の中で「あの日のこと〜気仙町(2011年3月11日)東日本大震災直後(3月11日)の陸前高田 」として紹介されています。http://d.hatena.ne.jp/murakamiy/
30日は建物見学班とボランティア班に分かれて行動しました。ボランティア班は、今泉集落の大肝入住宅であった吉田家の被災部材を洗って計測するボランティア作業に従事しました。
このように、全国集会は無事終了しました。しかし、帰途がまともに台風17号の進路にあたり心配しましたが、皆さんなんとか無事に帰宅されたようで安心しました。
高橋恒夫先生、紺野文彰さん、地元の方々、大変お世話になりました。ありがとうございました。会としては、今後も、東北の被災地復興、特に、今泉集落と吉田家の復興を見守りたいと思います。 (白)