9月23日、文マネ上級講座が開講しました。この講座は、「歴史的建造物の調査を自立的に行い、その特徴と価値を正当に判定し、また保存・活用について的確に助言できる人材の育成を目的として、京都市文化財マネージャー(建造物)のスキルアップを図る」ことが狙いです。京都市の石川さんからは、報告書や活用提案書作成にあたって、チームで調査を行う際にでも、メンバーや関係者の調整役が担えるような力を身につけて欲しいとお話がありました。
続いて「木材の種類と流通史」として光谷拓実さんの講義がありました。実際に古材や採ってきたばかりの葉の同定をしながら、「先人がどういう思いでその木を選択してきたかを知ろうとしないで、表面だけ見て歴史的建造物の評価はできない」という光谷さんの言葉が、とても印象に残っています。 (よ)
お昼をはさんで、午後から京都市北区中川川登町にある京都北山丸太生産協同組合において北山丸太や銘木について松本吉弥さんからお話を伺いました。
また、北山丸太をふんだんに使用した施設は講師の古賀芳智さんの設計であり、古賀さんから施設概要の説明を受けました。
最後に、受講者は各々の上級講座に寄せる思いや研究テーマについて発表しました。
次回講座は10月7日(日)10時からまちセンで行われます。 (白)