7月21日、先達の口伝の2回目が叡山電鉄「木野駅」から5分くらい歩いたところにある京都民芸資料館で行われました。資料館は、京都民藝協会有志の賛同と協力によって昭和56年に開館し、主に近畿文化圏の工芸品を収蔵されています。設計は上田恒次。
上田恒次は、民芸運動の中心を担った河井寛次郎の弟子にあたる陶芸家ですが、弟子入りを望むもなかなか認められず、自邸の建築の相談を河井にもちかけたところ、意気投合し弟子入りを許されたそうです。
自邸の近くには、特徴的なベンガラ塗りの民家を数棟建てられています。上田は、民芸の先達にならいながらも河井がそうであったように独自の美を表現した人だと実感しました。貴重な機会を与えたくださった関係者の方々に感謝です。(よ)