三河合流近くの二つの旧庄屋住宅を訪ねる見学会報告

うららかな晴天の4月10日、街道をゆく見学会№7として「三川合流近くの二つの旧庄屋住宅を訪ねる見学会」を開催しました。参加者は35名、スタッフを入れて総勢39名の大人数でした。

最初に、京都府八幡市上津屋にある重要文化財の伊佐家住宅を訪問しました。修復工事を担当した京都府文化財保護課の森田卓朗さんとご当主のご案内で屋敷構えや建物内部の見学を行いました。また、建物の特徴の一つになっている壁土「桃山」について参加者の左官の佐藤嘉一郎さんから特別にお話しを伺いました。

その後、伊佐家の近くにある「流れ橋」(上津屋橋)に立ち寄って春の木津川を楽しみました。

午後からは、久御山町東一口(ひがしいもあらい)にある国登録文化財(建造物)の山田家住宅を訪ねました。今は横浜にお住まいのご当主の山田賀継さんから巨椋池漁業権と御牧郷13ヵ村の大庄屋山田家の歴史について伺い、往事の巨椋池と東一口の繁栄を偲びました。また、座敷の欄間の網代や鯉の彫刻や巨壮大な長屋門に参加者の関心が集まっていました。

近くの前川堤の桜が満開で、楽しく美しい春の見学会になりました。(白)