藤井厚二とその建築 2期上級講座第4講義報告

10月17日に2期上級講座第4講が兵庫県神戸市で行われました。
午前中は、東灘区民センター8階第2会議室で「藤井厚二とその建築」と題して京都工芸繊維大学の石田潤一郎先生から講義を受けました。

午後から、石田先生と一緒に東灘区御影郡家2丁目12-1の香雪美術館にある元村山龍平邸和館を見学しました。

元村山龍平和館は大正7年上棟の竹中工務店が施工した建物で、藤井厚二が30才頃に担当として関わったことが知られています。
建物は、自然と一体となった美しいもので、同時に座敷からの眺望も素晴らしいものでした。

その後、香雪美術館の収蔵品も拝見し、受講者、スタッフ併せて21名が日本建築や美術工芸品の美しさを堪能した1日でした。
お世話になった香雪美術館の皆さんと学芸員の仙海義之さんに深く感謝します。(秀)

*村山龍平とはウィキペディアによれば、「1850年(嘉永3年)、伊勢国田丸(現・三重県度会郡玉城町)生まれ。実家は紀州藩旧田丸領に仕えた旧士族。明治維新後、一家を挙げて大阪に移住、父とともに西洋雑貨商「田丸屋」(後に「玉泉舎」)を営む。1879年(明治12年)に朝日新聞の創刊に参加。1881年木村平八・木村騰父子から同紙の所有権を獲得、上野理一と共同経営にあたる(1908年以後は1年おきに社長)。

龍平は、美術蒐集家、数寄者としても有名で号を玄庵、香雪と称した。晩年は事業の傍ら茶事を再々行い、明治35年大阪の実業界を中心に茶の湯の会を起こした。毎年命日(11月24日)を期して追福茶会が催されている。」